【15-A-2】Webが生み出し始めた世界

発表者はこれまでソーシャルメディアやWikiといった集合知の研究を続けてきている。その中でも特にWikiに焦点を絞り、その理論的・歴史的な背景を調査し、自著『パターン、Wiki、XP』として出版した。その活動を出発点とし、ユーザー参加型研究のための新しい学会「ニコニコ学会β」を立ち上げた。これまでの活動を紹介し、Webがようやく生み出し始めた世界について、今後の展望を述べる。

江渡浩一郎

独立行政法人 産業技術総合研究所
ニコニコ学会β

メディアアーティスト/産業技術総合研究所研究員。1997年、慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科修了。2010年、東京大学大学院情報理工学系研究科博士課程修了。博士(情報理工学)。2001年、日本科学未来館「インターネット物理モデル」の制作に参加。産総研で「利用者参画によるサービスの構築・運用」をテーマに研究を続ける傍ら、「ニコニコ学会β」の発起人・委員長も務める。主な著書に『パターン、Wiki、XP』(技術評論社)、『ニコニコ学会βを研究してみた』(河出書房)。

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