【19-G-6】 NginxとLuaを用いた動的なリバースプロキシでデプロイを 100 倍速くした

マルチテナント環境でサブドメインが数千を超えると、一つのサブドメインの追加や変更を反映するのに数分近い時間がかかるようになります。それは新規デプロイ時に新たなサブドメインを作成する際でも例外でもありませんが、しかし、ユーザーはその時間を待ってはくれないため潜在的な機会損失が発生します。サイボウズではこの問題を解決するため Nginx と Lua を利用した動的なリバースプロキシにより数秒でサブドメインの追加や変更を行えるシステムを開発しました。
今回は前提知識となる cybozu.com のアーキテクチャや自動デプロイの仕組みについて萩原からお話した後、具体的なシステムについて開発を担当した深谷が解説します。

萩原 利士成〔サイボウズ〕

サイボウズ株式会社
運用本部サービス運用部
副部長

東京大学大学院時代に JAXA 宇宙科学研究本部にて X 線天文学を専攻、博士号を取得したのち 2010 年サイボウズ株式会社に入社。リモートサービスの開発に携わったのち、クラウドインフラ開発の専門チームである Hazama に加入し cybozu.com のサービス開始当初からインフラ開発に従事する。2014 年より運用本部サービス運用部の副部長として Hazama のマネジメントを行い、自動化と効率化を進めている。



深谷 敏邦〔サイボウズ〕

サイボウズ株式会社
運用本部サービス運用部
Hazama

東京工業大学を卒業後、2012年にサイボウズ株式会社に入社。配属から今日までインフラチーム Hazama で、Apache、MySQL、Nginx などを利用したクラウド基盤の構築を手がける。