【B-6】個人情報保護法改正の論点〜ガラパゴス的ビッグデータビジネスでいいのかっ!

まず、「個人情報」の定義と「個人特定性低減データ」について、「個人特定性低減データ」は機能するのか?ビッグデータビジネスの福音になるか?それから記名式Suica履歴データの無断提供はなぜ違法なのか?適法説に立つと何が起こるのか?についてしっかり語ります。
次に、消えた「準個人情報」について、なぜ「準個人情報」という概念が必要だったのか?をお話ししてから、いわゆるグレーゾーン問題とは何か?容易照合性の容易性の問題と思っている人がいるようだが違うだろうというお話しをします。
最後に、「開示等請求権」について開示等の求めと開示等請求権の違いを説明し、なぜ開示等請求権が必要なのかをお話しします。


鈴木 正朝[新潟大学]

新潟大学
法学部 教授

1962年生。2005年より新潟大学法学部 教授。専門は「情報法」
中央大学 大学院法学研究科 博士前期課程修了 修士(法学)
情報セキュリティ大学院大学 情報セキュリティ研究科 博士後期課程修了 博士(情報学)
所属学会:法とコンピュータ学会(理事)、情報ネットワーク法学会、情報処理学会。
社会活動:IT総合戦略本部「パーソナルデータに関する検討会」委員、IT戦略本部「政府情報システム刷新有識者会議」臨時構成員、厚生労働省「社会保障分野サブワーキンググループ」構成員、経済産業省「個人情報保護ガイドライン委員会 」委員等を歴任。
著書多数。最近は高木浩光先生と山本一郎先生といっしょにプライバシーフリークカフェという鼎談を神田神保町界隈でやっています。期間限定でニコ生やyoutubeでも配信していますが、エンタープライズジンにテープ起こしを掲載いただいています。