X-7 06/22 15:00 ~ 15:30
足元から企業を変える変革の思想と実践~DXや事業開発にも共通する企業変革のアプローチ~

企業変革の必要性はすでに何十年に渡って叫ばれてきています。しかし、変革は進まず今日の日本の企業社会は低迷の中にあるように思えます。ですが、危機感やビジョンの欠如などにその理由を単純に帰結するだけでは変革は進まないのは、成熟した企業社会特有の「組織の慢性疾患」状態にあるからです。組織の慢性疾患に対しては、日々の取り組みの中で少しずつ寛解(かんかい)を目指して歩み続けることが不可欠です。この中で、いかにして変革が一歩ずつでも進められるか、そのことをこそ考えなければいけません。
そこで、本セッションでは組織の慢性疾患の只中にある企業を足元から変革を進めるための思想とその実践についてお話をしたいと思います。

宇田川 元一 [経営学者/埼玉大学]

経営学者
埼玉大学 経済経営系大学院 准教授

早稲田大学アジア太平洋研究センター助手、長崎大学経済学部講師・准教授、西南学院大学商学部准教授を経て、2016年より現職。専門は、経営戦略論、組織論。ナラティヴ・アプローチに基づいた企業変革、イノベーション推進、戦略開発の研究を行っている。また、大手製造業やスタートアップ企業のイノベーション推進や企業変革のアドバイザーとして、その実践を支援している。著書に『組織が変わる』、『他者と働く』。日本の人事部「HRアワード2020」書籍部門最優秀賞受賞(『他者と働く』)。2007年度経営学史学会賞(論文部門奨励賞)受賞。