事業開発の難しさはそれが「ルーティン」ではなく、未知の要素を多分に孕む「プロジェクト」であることです。
成果物とそれを生み出す過程が明確であればWBSなどの手法が役立ちますが、プロジェクトとは入力と出力の関係が不明確な、非線形の世界です。動かしてみて初めて、隠れていた要求や制約条件、不足していた情報に気づいたり、想定外の事態に遭遇したりすることが常です。
プロジェクトは、既存の組織や仕組みでは難しい問題解決をするための活動です。異なる部署や外部の人材を招き入れ、これまでと異なる視点やアイデアを取り入れようとしますが、それぞれの立場や担当業務、経験や価値観などによって、成功のイメージや重視するポイントのズレが生じてきます。
こうした特徴をもつプロジェクトを進めていくために必要なのは、「ありたい未来の姿」「いまある現在の姿」「未来と現在をつなぐ過程」の仮説を、プロジェクトメンバーやステークホルダーと合意形成しながら表現し、志向性を揃えていくことです。これらの仮説をスライド1枚で表現することができる「プ譜」というツールがあります。
本講座では、最初にプロジェクトの定義と、なぜプロジェクトは失敗するのか講義形式でご紹介します。
そのあと、個人ワークとして、ご自身のプロジェクトをプ譜で表し、それをペアになってレビューしてきます。このワークを通して、ご自身が携わっているプロジェクトの現在の姿、ありたい未来、そしてその間の過程を整理していただきます。
そして、多くの方がプロジェクトを進める上で課題と感じてらっしゃるであろう「コミュニケーション」について、プ譜を活用した合意形成とチーム作りをグループワークで体験いただきます。
この講座を通じて、プロジェクトを構成する諸要素の関係性、プロジェクト進行のアウトプット、「プ譜」を用いたプロジェクトの立ち上げの合意形成まで習得していただきます。
受講者にはプ譜のテンプレートをお送りいたします。本講座で習得したプロジェクト進行を、ご自身の業務でも実践してみてください。
当講座はZoomを利用したオンラインセミナーとなります。また、Power Point または Google Slideなどを用いて、実際にプロジェクト譜を描いていただき画面共有するワークを想定しておりますので、パソコンからのご参加を推奨しております。
受講にあたりまして、以下環境を事前にご用意ください。
・インターネット環境(ブラウザはGoogle Chromeを推奨)
※Internet Explorer からのアクセスはZoomが正常に動作しない場合があります。
Google Chromeのダウンロードはこちら
・Zoomのダウンロード(ミーティング用Zoomクライアント)
※接続テストはこちら
・音声機器(ヘッドセットまたはマイク付きイヤホン)
・Power Point または Google スライド
※紙で書いたプロジェクト譜をデバイスなどで撮影して画面共有することも可能ですが、パソコンへ画像を送る手順は予めご確認いただきますようお願い申し上げます。ご用意が難しい場合は事前にご相談ください。
・新規事業開発に携わる方
・プロダクト開発、サービス開発に携わる方
・組織変革に携わる方
・複数の要素が絡まったプロジェクトを担っている方
・任されたプロジェクトの進行にお悩みの方
・プロジェクトの目標と現在をつなぐ仮説を紙1枚で表現する技術
・時々刻々と変化するプロジェクトの状況を把握し、対応していくための編集的思考
・プロジェクトメンバーやステークホルダーと合意形成しながら仮説を構築していくファシリテーションの手法
前田考歩氏の著書
『紙1枚に書くだけでうまくいく プロジェクト進行の技術が身につく本』を受講者に進呈
※受講終了後にご登録いただいた住所宛に送付いたします。
講座名 | スライド1枚で実践できる、事業開発者のための「プロジェクト進行」講座【オンライン】 |
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日時 | 2020年7月14日(火)12:30~18:00 |
場所 | オンライン |
参加料 | 66,000円(税込) ※テキスト(PDF)代含む |
お支払方法 | クレジットカード/銀行振込/Amazon Pay 銀行振込をご希望の方は、ご登録の住所に請求書を郵送させていただきます。 請求書発行日より10営業日以内のお振込みをお願いいたします。 |
領収書 | 会員メニュー > 注文履歴 > [領収書出力]から、出力することが可能です。 出力方法の詳細は、こちらをご確認ください。 |
運営上の都合により延期とさせていただきます。お申込みいただきました方へは、追ってご連絡いたします(7/9)
12:30-13:30 | 1.基礎概論「プロジェクトはなぜ失敗するのか?」要件定義編
・プロジェクトの定義 ・プロジェクトが失敗する理由~変動性、不確実性 ・要件定義の難しさ ・未知、未然、未形のものをマネジメントすることについて ・PMBOK、WBSのメリット、デメリットについて ・ミニワーク 未知、未然、未形のプロジェクトのプランを描く |
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13:30-14:30 | 2.プロジェクトを「編集」する ・プロジェクトの諸要素の関係性、プラン策定を紙1枚で可視化する「プロジェクト譜」 ・獲得目標、勝利条件、中間目的、施策、廟算八要素を理解する ・ミニワーク 他者のプロジェクトをヒアリングして可視化する ・プロジェクトを動態保存する |
14:30-15:30 | 3.ワーク&レビュー ・今、これから、自分が取り組むプロジェクトをプ譜化する ・制作したプ譜を参加者間でピアレビューする ・定量、定性目標の立て方。KPIマネジメントと測定執着 ・制作したプ譜のアップデート |
15:30-16:00 | 4.基礎概論「プロジェクトはなぜ失敗するのか?」コミュニケーション編 ・ステークホルダー、メンバー間で認識が異なる「フレーム問題」 ・分業が効果を発揮しない「コーディネーション問題」 ・入れ子構造と権限委譲 ・プロジェクトについて対話、質問する重要性とその手段 ・プ譜を使用したチームづくり、合意形成の手法 |
16:00-17:30 | 5.ワーク 受講者全員によるプロジェクトプラン立案と合意形成を体験する ・お題提供と手法説明 ・ワーク実施 |
17:30-18:00 | 6.まとめ、リフレクション、質疑応答 |
前田 考歩 (まえだ たかほ)
1978年三重県生まれ。自動車、映画、地域活性、防災、育児、離乳食、動画など、様々な業界と製品のプロジェクトマネジメントに携わる。プロジェクトに「編集」的方法を活かした、プロジェクト・エディティングを提唱、実践中。大人・子どもを問わず、プロジェクトを興し進めていく力を養成する「プ譜ワークショップ」の他、子どもが自ら「問い」を見つけ、表現し、主体的にものごとに取り組む視点や力を養成する「なんで?プロジェクト」を主宰。宣伝会議「Web 動画クリエイター養成講座」、「見込客を顧客に育成するセールスコンテンツ講座」の講師を務め、後藤氏との「プロジェクトマネジメント基礎講座」が人気を集める。著書に『予定通り進まないプロジェクトの進め方』『見通し不安なプロジェクトの切り拓き方』(宣伝会議)『紙1枚に書くだけでうまくいく プロジェクト進行の技術が身につく本』(翔泳社)がある。
運営上の都合により延期とさせていただきます。お申込みいただきました方へは、追ってご連絡いたします(7/9)