【一部】ヤフー・ジャパンの“爆速”経営を支えるデータ分析
ビッグデータが世間の耳目を集めるようになって久しい。Yahoo! JAPANはインターネット黎明期の頃より長きに渡って「日本最大級のユーザベースとデータトラフィックからの価値創出」に取り組み続けてきた、データ利活用の老舗企業である。我々がこれまでに取り組んできたターゲティング広告やレコメンデーション、サイト最適化とそれらを支える大規模データ処理基幹技術について概説する。また、我々が扱うことの出来るデータは、検索キーワードからEコマース関連データ、ソーシャルメディアまで非常に幅広い。今後、このマルチビッグデータを活かしてどのようなサービス・ビジネスが可能になるのか、いくつかの実践的挑戦を紹介する。
【二部】「サッカー界」におけるビッグデータの変遷と活用法
様々な業種でビッグデータが取り扱われるようになりましたが、スポーツ界でも同様の動きを見せています。特に野球界では、統計的視点を用いたセイバーメトリクスなどが活用されています。では、サッカー界ではどうでしょうか?Jリーグがスタートして早20年。現在は、当時に比べデータの「幅」が格段に広がってきています。とともに、それを活用しようとするJリーグクラブも増え始めました。しかし、そこには野球や他業種とは異なる特性による欠点も存在しました。そして、それを補おうとする海外企業の動きも活発化しています。「サッカー界」におけるデータ分析の過去・現在・未来の変遷を、事例とともにご紹介していきます。
ヤフー株式会社
事業戦略統括本部 データソリューション本部 本部長
1979年生まれ。早稲田大学理工学部電子・情報通信学科卒業後、2002年にヤフー株式会社入社。検索担当エンジニア、データソリューション担当エンジニア、検索プラットフォーム担当企画リーダー、検索担当シニアプロジェクトマネージャを経て、2011年よりデータソリューション部門全体を統括。2012年より現職。外部活動として2007年から2010年に早稲田大学非常勤講師や京都大学非常勤研究員を歴任。
データスタジアム株式会社
フットボール事業部
大学在学中の2004年、データスタジアム株式会社にアルバイトとして勤務。主にデータ取得、データ分析業務を担当。2008年、スタッフとして入社。株式会社ベースボール・マガジン社へ出向、ワールドサッカーマガジンの執筆・編集を担当した経験あり。現在はデータ分析、プロダクト営業を担う。