コロナ禍によるリモートワークの普及は人事制度まで変えつつあります。最たるものが「ジョブ型(職務主義)」の導入でしょう。リモートワーク下でのマネジメントと相性が良いほか、多様な人材を登用しやすく、高度専門人材が能力を発揮しやすいため、イノベーションやDXが進むことも期待できます。

一方で、ジョブ型では若年層の就職・成長の機会が乏しくなります。また、上のポストへ移らなければ昇給が望めないため、若手も中堅もベテランもポスト獲得競争をせざるを得ません。多くの日本人には未体験の厳しい環境で、従業員体験・満足度は下がり、業務の質や成果に悪影響が出るおそれもあります。もちろん、それではいけません。

今の人事制度の風向きは、「従業員がそれぞれに選んだ幸せな働き方の中で実力を発揮した成果を評価するもの」です。これを実現できない企業は人材に見限られ、VUCAと呼ばれる不確実なこれからの時代に成長を続けられないでしょう。ジョブ型もこの文脈の中で運用されるべきものだと思います。

本イベントでは、そのために必要な知見や実績を持つトップランナーに登壇を願い、従業員が幸せになり、会社も成長する新しい人事制度について語っていただきます。

開催概要

名称 HRzine Day 2021 Summer
日時 2021年7月20日(火) 12:30~17:00
会場 オンライン
主催 株式会社 翔泳社
参加費 無料 (事前登録制)
注意事項 ※イベントを視聴できるのは、事前にご登録いただいた方のみとなります。
※ご登録いただいた方には、別途、イベントを視聴するために必要な【 URL・ID・パスワード・接続方法 】などを、7月19日(月)15:00~17:00までにメールにてお送りいたします。
※イベント内容の録画、録音、撮影については固くお断りさせていただきます。これらの違反が発覚した場合、法的措置を取らせていただく場合もございますのでご注意ください。
※プログラムの内容・講演者などは都合により予告なく変更する場合があります。
※イベント終了後、アーカイブの公開はございません。
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【若干名】当日登録を受け付けています!

タイムテーブル

12:30~13:20 基調講演間違いだらけの「日本式」ジョブ型雇用

昨今流行している「ジョブ型にすれば解決」という人事ムーブメントの危険さを説きます。
そもそもジョブ型なるものは日本でしか使われていない言葉です。しかも、今、多くの日本企業が試行しているそれは、欧米型での人事・雇用制度とは大きく異なります。
そもそもなぜ「脱日本型雇用」が必要だったか、その原点に戻り、本当の解決策を考えます。

海老原 嗣生

プロフィール

厚生労働省労働政策審議会人材開発分科会委員
経済産業研究所 コア研究員
大正大学 特任教授
中央大学大学院 客員教授

1964年、東京生まれ。大手メーカを経て、リクルートエイブリック(現リクルートエージェント)入社。新規事業の企画・推進、人事制度設計等に携わる。その後、リクルートワークス研究所にて雑誌Works編集長に就任。2008年にHRコンサルティング会社ニッチモを立ち上げる。『エンゼルバンク』(モーニング連載、テレビ朝日系でドラマ化)の主人公 海老沢康生のモデルでもある。人材・経営誌『HRmics』編集長、リクルートキャリア フェロー(特別研究員)、元株式会社ニッチモ代表取締役。
著書は『AIで仕事がなくなる論のウソ(イーストプレス)』、『人事の成り立ち』(白桃書房)、『人事の組み立て』(日経BP)他多数。

13:30~14:00失敗から学ぶ健康経営 ~「ウェルビーイング」のあるべき姿とは~

その福利厚生、本当に社員が使っているでしょうか?
近年、日本の福利厚生サービスは利用率が30%と言われています。コストを掛けても業員満足度(ES)を上げることができず、無駄な投資に終わるケースも多く見られます。
多様化する人材のニーズに応えられる健康経営の施策はどのように創っていくべきか。400社の健康管理に携わってきた講師がリアルな声をもとに、健康経営の戦略策定方法を語ります。

梅田 翔五

プロフィール

株式会社iCARE Sales&Marketing部 セールスマネージャー
健康経営アドバイザー
第1種衛生管理者

大手製薬企業、大手人材サービス企業を経て、iCAREにジョイン。健康管理システム『Carely』の営業活動を行うと同時に企業の健康経営や健康管理体制のご相談に乗っています。形だけの健康経営ではなく、本質的かつ効率的な健康経営を企業の皆さんと実現していきたい!と日々邁進しております。

14:10~14:40事例から紐解く「タレントマネジメント」
組織変革を実現する人事チームの共通点

働き方の多様化や経営環境の変化が顕著な今日、多くの企業では働き方改革による生産性向上やデジタル化が求められています。本講演では、「組織変革を実現する人事チームの共通点」と題し、社内システム移行のプロジェクト推進やタレントマネジメントの取組みなど、他社事例を交えながら、すぐに活用できる具体的なメソッドをお伝えしていきます。

岩本 英佑

プロフィール

株式会社HRBrain フィールドセールス

大学卒業後、大手人材会社で人材紹介/採用コンサルティング業務に6年間従事。
不動産/建設/物流/商社/広告/ITと幅広い業界を担当し営業部門のマネージャーとして組織開発も行う。現在はHRBrainのプレイングマネージャーとして人事/経営層に対しての活用提案、組織マネジメントも担当している。

14:50~15:20 特別講演従業員が自律的に働く=事業が生まれ伸びていく
人材輩出企業「DeNA」の人が育つ制度とは

アカツキ、ビビットガーデン、Donuts、YOUTRUSTなど、代表取締役/CEOだけでも数々の人材を輩出しているDeNA。
VUCAといわれ、イノベーションが企業の成長・生き残りに欠かせないとされるこの時代に、最も重要な経営資源である「人材」が今も次々と育っています。
根底にあるのは、従業員がいきいきと自律的に働く環境。本セッションでは、DeNAがそれを制度としてどのように実現しているかを紹介します。

風早 亮

プロフィール

株式会社ディー・エヌ・エー ヒューマンリソース本部 副本部長 兼 人材開発部 部長

2008年にDeNAに中途入社(第二新卒)。入社後はタイアップ広告の企画営業を担当。その後、ゲーム事業に領域を移し、パートナーとのアライアンスを担当し、マネジメントや事業責任者も経験。2018年にHRへ異動し、新卒採用部部長に就任。2020年4月より、HR全体を統括する副本部長として現在に至る。


15:30~16:00デジタル社会における人財マネジメント
~一人ひとりがイキイキと働くための取り組み事例~

働き方改革、デジタル化が急速に進むなか、企業の人財マネジメントにおいてもデータ活用の重要性が認識されてきています。従業員エンゲージメント、ジョブ型人事へのシフトなど企業人事は多くの課題に直面しています。
そのような課題に対し、企業は何をめざし、どのような施策を立て、その中でデータをどう活用していくのか、当社事例をベースにご紹介します。

伊藤 直子

プロフィール

株式会社日立ソリューションズ

大学卒業後、1992年、株式会社日立中部ソフトウェア (現 株式会社日立ソリューションズ)に入社。
ソフトウェア製品開発、ネットワーク・セキュリティSEを経て、2004年管理職へ。
2015年から働き方改革のプロジェクトに入り、自社の改革推進とともに、 自社での取り組みを生かして企業の働き方改革をITで支援する事業に携わっている。


16:10~17:00 特別講演従業員の幸せにつながる制度とその根底にある企業風土

従業員の幸せが、今ほど企業の業績や成長と紐付けて問われている時代はないでしょう。
しかし、幸せは一人ひとり異なるもの。企業は従業員の幸せをどう定義すればよいのでしょうか。そして、それをどうすれば従業員に提供できるのでしょうか。
本セッションには、この課題に向き合ってきた人事パーソンが登壇。従業員の幸せの実現に向けた自社の取り組みや、それを通じて得た知見・経験を余さず語ります。

曽和 利光

プロフィール

株式会社人材研究所 代表取締役社長

愛知県豊田市生まれ、関西育ち。灘高等学校、京都大学教育学部教育心理学科。在学中は関西の大手進学塾にて数学講師。卒業後、リクルート、ライフネット生命などで採用や人事の責任者を務める。その後、人事コンサルティング会社人材研究所を設立。日系大手企業から外資系企業、メガベンチャー、老舗企業、中小・スタートアップ、官公庁等、多くの組織に向けて人事や採用についてのコンサルティングや研修、講演、執筆活動を行っている。著書に「人事と採用のセオリー」「人と組織のマネジメントバイアス」「できる人事とダメ人事の習慣」「コミュ障のための面接マニュアル」「悪人の作った会社はなぜ伸びるのか?」他。

青田 努

プロフィール

LINE株式会社 People Partner室 People Experience Designer

リクルートグループに通算10年在籍し、リクナビの学生会員獲得、求人広告の制作ディレクター、自社採用を担当。
​その後、ドリコム、Amazon、PwCなどで人事マネージャーを経て、2015年より『日本の人事部』にて人事・人材業界向け講座・HR Techメディアなどを立ち上げ。
2017年 LINE入社。Employee Success室副室長などを経て、2019年10月より現職。マネジメント支援プログラムの立ち上げ・全社レベルの人材開発施策などをリード。
1999年筑波大学卒業、2014年早稲田大学大学院修了。著書『採用に強い会社は何をしているか』

木村 友香

プロフィール

レバレジーズ株式会社 人事本部 教育研修/組織開発グループ リーダー

1987年生まれ、東京都練馬区出身。
津田塾大学卒業後、バリューマネジメント株式会社入社。
2012年にレバレジーズ中途入社。
第二新卒向けの人材紹介事業において法人営業・キャリアアドバイザー職などを担当した後、事業部内における教育研修を担当。
2018年より人事本部に異動し、現職。
今年3月より責任者に就任し、全社における教育研修と組織開発の戦略立案と運用を担当。

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行動規範

本イベントでは、すべての参加者、スピーカー、スポンサーとスタッフはイベント開催中およびその前後を含め以下の行動規範に従うことへの同意を必要とします。主催者はイベント開催を通じてこの規範の実施を徹底します。私達主催者は誰にとっても安全な環境を確約するためにすべての参加者が協力することを期待しています。

全員がハラスメント行為なく、本イベントに参加し体験できる環境の提供に最善を尽くします。私達主催者は、イベント参加者によるあらゆるハラスメント行為を一切許容しません。

ハラスメント行為には、言葉による性別、性的指向、障碍の有無、外見、身体の大きさ、人種、民族、国籍、宗教に関する攻撃的なコメント、公的空間での性的な映像表現、意図的な威力行為、ストーキング、つきまとい、写真撮影や録音によるいやがらせ、トークやその他のイベントに対して繰り返して中断しようとする行為、不適切な身体接触、そして望まれない性的な注意を引きつける行為を含みます。

他者を傷つける・苦痛を与える・不利益を与える言葉や行為、映像表現を使うことは会場およびイベントに関連するいかなる場でも不適切であり、その適用範囲は発表やトークの内容、ワークショップ、展示、関連パーティー、ツイッターやその他のオンラインメディアでの発言を含みます。これらのルールを破ったイベント参加者は、主催者の判断によって、会場中の行動を制限されたり、参加費(協賛金)の返却なく、本イベントからの追放処分を受けることがあります。

この行動規範は「会議での行動規範」をべースに改修し、Creative Commons Attribution 3.0 Unported Licenseでライセンスされています。