7-C-5 09/07 13:40 ~ 14:25 大手メーカーがD2Cをやる意義とは?
これからの顧客接点・データ活用のあり方を考える

小売の流通経路を利用せず、商品を消費者に直接ECで販売するD2C。その最大の特徴は顧客との「直接的な接点」を持てることで、最近ではベンチャー企業だけでなく、大手メーカーが取り組み始めるケースも増えてきています。
UCC上島珈琲では2019年3月からECと店舗でのコーヒー体験を味覚評価データ化し、それに基づき「個」の嗜好に合わせたコーヒーを提案する「My COFFEE STYLE」をD2Cモデルで開始しています。マスプロダクトを展開するメーカーが、D2C事業に取り組む意義とは? UCC 上島珈琲の染谷氏と、顧客時間 共同 CEO 取締役 オイシックス・ラ・大地 執行役員を務め、顧客起点でのチャネルシフト、顧客とのつながり強化の重要性を述べてきた奥谷氏による対談を通して、これからの顧客接点・データ活用のあり方を考えていきます。

染谷 清史 [UCC上島珈琲]
プロフィール

UCC上島珈琲株式会社
マーケティング本部 デジタル推進部 部長

システムベンダーでキャリアをスタートさせた後、リクルートライフスタイルに転職。『じゃらん』や『ホットペッパー』の新規サービス立ち上げやプロダクトマネージャーを担当。また、2016年からは『ホットペッパー』のCRMグループマネージャーを担当。2018年4月にUCCホールディングスに移り、2019年から現職。

奥谷 孝司 [顧客時間/オイシックス・ラ・大地]
プロフィール

株式会社顧客時間 共同CEO 取締役
オイシックス・ラ・大地株式会社 COCO(チーフ・オムニ・チャネル・オフィサー)

1997年良品計画入社。3年の店舗経験の後、取引先の商社に出向しドイツ駐在。家具、雑貨関連の商品開発や貿易業務に従事。帰国後、海外のプロダクトデザイナーとのコラボレーションを手掛ける「World MUJI企画」において、良品計画初となるインハウスデザイナーを有する企画デザイン室の立ち上げメンバーに。
2005年衣服雑貨部の衣服雑貨のカテゴリーマネージャー。現在定番商品の「足なり直角靴下」を開発、ヒット商品に。2010年WEB事業部長。「MUJI passport」をプロデュース。
2015年10月よりオイシックス株式会社(当時)入社。現在、専門役員COCO(Chief Omni-Channel Officer)を務める。
2018年9月、株式会社大広との共同出資会社である株式会社顧客時間を設立。共同CEO取締役に就任し、多くの企業のDX改革、D2C事業サポートを行う。
また、個人会社である株式会社Engagement Commerce Lab.においては、ベンチャー企業を中心にマーケティング、営業支援、製品開発サポートを行っている。
2021年3月一橋大学大学院経営管理科博士後期課程単位取得満期退学。
主な著書『世界最先端のマーケティング 顧客とつながる企業のチャネルシフト戦略』(日経BP)