9-B-4 03/09 13:00 ~ 13:40 サッポロビールとロート製薬に聞く、大手メーカーのD2C戦略

     

スタートアップ企業が中心となって拡大させ続けてきたD2C市場。EC需要の高まりを受け、最近は大手メーカー企業のD2C参入が活発です。

たとえばサッポロビールは、2018年にビールのD2Cブランド「HOPPIN‘ GARAGE(ホッピンガレージ)」をローンチ。魅力的な人々のストーリーとサッポロビールの醸造技術を掛け合わせ、多様性あふれるビールを生み出す共創型のブランドとして展開しています。これまで19種類のビール/発泡酒を販売。オリジナリティの高いユニークなテイストと、それを体現するパッケージが特徴的な数量限定販売の新商品は、発売するたびに話題を呼んでいます。

またロート製薬も2019年にフレグランスブランド「BELAIR LAB(べレアラボ)」を立ち上げました。自社ECとAmazonを活用してオリジナルの香水を販売しながら、体験型ストアにも出店。オンラインでは伝えにくい“香り”という情報を巧みなクリエイティブで表現するほか、ユーザーのイメージに合致する香りをつけたムエット(香りを試すための台紙)の郵送キャンペーンなどを展開するなど、顧客の声に傾聴する姿勢を貫いています。

本セッションでは、両ブランドを担当する土代裕也さんと星亜香里さんをゲストに迎え、各ブランドの取り組みや大手企業がD2Cブランドを立ち上げる意義、苦労した点や成長戦略についてうかがいます。

土代 裕也 [サッポロビール]
プロフィール

サッポロビール株式会社
新規事業開拓室 マネージャー

2003年にサッポロビール株式会社に入社。人事、営業、マーケティングリサーチ、商品開発を経て、2018年に新たな商品開発スキームの構築、コーポレートPRの一環として、「HOPPIN’ GARAGE」の立ち上げを行う。

2020年より現職につき、「HOPPIN’ GARAGE」をサッポロビール初のD2Cブランドに育て上げるため、事業戦略・マーケティング戦略の立案・ディレクションに関する業務を担う。

星 亜香里 [ロート製薬]
プロフィール

ロート製薬株式会社
BÉLAIR LAB(ベレアラボ) 代表

1977年、福島県出身。ソニー株式会社でIT商品のマーケティング、CRM、商品企画、研究開発、新規事業開発などを歴任後、2018年に異業種であるロート製薬に転職し新規事業を開発する部門である事業戦略室へ着任。

香りと感性の研究所「BÉLAIR LAB/ベレアラボ」をゼロから立ちあげ、代表を務める。空間の香りの価値を徹底的に見つめなおし、世界で活躍する調香師を起用することで、日本の製薬会社初の本格フレグランス事業を誕生させた。

製薬会社の枠を超え、家電事業、他業種や地方自治体との共創事業、スポーツ業界との研究など幅広い活動を通じ、香りの可能性を通じて「やさしい社会づくり」を目指している。プライベートは3歳児の母で、新規事業を生み出す過程で出産・育児を両立させている。

モデレーター:渡辺 佳奈 [翔泳社]
プロフィール

株式会社翔泳社
MarkeZine編集部

1991年生まれ。慶應義塾大学環境情報学部を2013年に卒業後、翔泳社に新卒として入社。約5年間、Webメディアの広告営業に従事したのち退職。故郷である神戸に戻り、コーヒーショップで働く傍らライターとして活動。2021年に翔泳社へ再入社し、MarkeZine編集部に所属。