【17-B-7】 『ジョイ・インク』Joy, Inc. 〜 共感のソフトウェアづくりについてみんなで考えるワークショップ

“Joy, Inc.: How We Built a Workplace People Love”(2015年刊行) は、アメリカ、ミネソタ州にあるソフトウェア受託開発企業メンロー・イノベーションズ社の15年にわたるモノづくり、人づくり、顧客との関係づくりの詳細をまとめた本です。そこには2000年代初頭にアジャイル開発(特にXP)とデザイン思考に出会った人々が、苦労を重ねながら優れた組織とプロセスを作り上げる過程と、行なっている優れたプラクティスについて語られています。そして、2016年12月に、原著に共感したアジャイルコーチが集まって、日本語翻訳版『ジョイ・インク』を刊行しました。本セッションでは、翻訳者それぞれによる本書およびメンロー・イノベーションズの紹介を行なった後、読書会知識構成型ジグソー法を参考にしたワークショップ型の読書会を行います。本書に興味のある方、アジャイルを組織で行なっていく方法に悩んでいる方、経営陣やビジネス担当や顧客とのコミュニケーションに苦戦している方、解決策は与えられないかもしれませんが、一緒に悩むことはできます。書籍をお持ちいただかなくても参加できます。ぜひ一緒に考えていきましょう。

原田 騎朗 [アトラクタ]

株式会社アトラクタ 代表
アジャイルコーチ、ドメインモデラ、サプライチェーンコンサルタント

認定スクラムプロフェッショナル。外資系消費財メーカーの研究開発を経て、2004年よりスクラムによる開発を実践。ソフトウェアのユーザーの業務、ソフトウェア開発・運用の業務の両方を、より楽により安全にする改善に取り組んでいる。スプリントゴールを達成して、レビューをすばやく完了し、明るいうちにビールを飲みながらふりかえりできるのが、スプリントの成功だと思っている。なかなか成功しない。スクラムは難しい。



吉羽 龍太郎 [アトラクタ]

株式会社アトラクタ 取締役 CTO

クラウドコンピューティング、DevOps、インフラ構築自動化、アジャイル開発、組織改革を中心にオンサイトでのコンサルティングとトレーニングを提供。認定スクラムプロフェショナル(CSP) / 認定スクラムマスター(CSM) / 認定スクラムプロダクトオーナー(CSPO)。Developers Summit 2016ベストスピーカー(1位)。著書に「Amazon Web Services企業導入ガイド」(マイナビ)、「SCRUM BOOT CAMP THE BOOK」(翔泳社)、「サーバ/インフラエンジニア養成読本 DevOps編」「Chef実践入門」(技術評論社)、「CakePHPで学ぶ継続的インテグレーション」(インプレス)、訳書に「カンバン仕事術」(オライリー・ジャパン)、「Software in 30 Days」(KADOKAWA / アスキー・メディアワークス)など。



永瀬 美穂 [アトラクタ]

株式会社アトラクタ/産業技術大学院大学

受託開発の現場でWebアプリケーションエンジニア、プロジェクトマネージャーとしての経験を重ね、2009年頃より所属組織でのアジャイルの導入と実践を通じ組織マネジメントを行う。現在は企業へのアジャイル導入支援やコーチングをしながら、産業技術大学院大学のほか筑波大学や琉球大学等で非常勤講師としてアジャイル開発を教え、産学二足のわらじを履いている。2011年よりScrum Gathering Tokyoの実行委員としてスクラムの普及促進に寄与している。認定スクラムプロフェッショナル(CSP)かつプロジェクト・マネジメント・プロフェッショナル(PMP)。



川口 恭伸 [楽天]

楽天株式会社
アジャイルコーチ

金沢大学経済学部卒、北陸先端科学技術大学院大学情報科学研究科修了。その後14年間、株式会社QUICKに在籍し、プロダクト開発や社内向けツールの開発を行う。日本へのスクラムの布教活動として、ジム・コプリエン、ジェフ・パットン、ジェフ・サザーランドらの来日を支援する。2011年よりアギレルゴコンサルティング株式会社を経て、2012年より現職。スクラムギャザリング東京、楽天テクノロジーカンファレンス実行委員。
監訳書に「Fearless Change」(丸善出版)、共訳書に「Software in 30 days」(KADOKAWA / アスキー・メディアワークス)、「How to Change the World」がある。