AIエージェントの台頭により、企業経営の前提が根底から変わろうとしています。シリコンバレーのカンファレンスでは「生成AI」という言葉はもはや使われていないといいます。AIはITの延長線上にありますが、決定的に異なるのは「支援」だけではなく「完結」までできること。AIエージェントは業務を「完了させる」ことができ、その世界観が現実になりつつあるのです。それは、システム予算と人件費を区別しない時代が近い将来到来することを示しています。こうした地殻変動の一部として語られている「SaaS is Dead」の実態は、投資マネーの流れ・課金モデル・提供形態の変化が複合的に絡み合う構造的転換であり、単純な終焉論では捉えきれません。AIエージェントを組織図にどう組み込み、戦略としてのリソース配分をどう再設計するのか。THE MODELで日本の営業・マーケティングに変革をもたらした福田康隆氏が、米国の最新動向を踏まえ、AI時代の経営の論点と方向性を語ります。
福田 康隆 [『THE MODEL』著者]
『THE MODEL』著者
早稲田大学卒業後、日本オラクルに入社。2001年に米オラクル本社に出向。2004年、米セールスフォース・ドットコムに転職。翌年、同社日本法人に移り、以後9年間にわたり、日本市場における成長を牽引する。専務執行役員兼シニアバイスプレジデントを務めた後、2014年、マルケトに代表取締役社長として入社。2019年、アドビシステムズに買収によりアドビシステムズ専務執行役員マルケト事業統括に就任。2020年1月より、JAPAN CLOUDのパートナーおよびジャパン・クラウド・コンサルティングの代表取締役社長に就任。著書に『THE MODEL マーケティング・インサイドセールス・営業・カスタマーサクセスの共業プロセス』(翔泳社、2019年)。
押久保 剛 [翔泳社]
株式会社翔泳社
AIdiver 創刊編集長
2002年に翔泳社へ入社。広告営業、書籍編集を経て、2006年『MarkeZine』立ち上げに参画。2011年より同メディア編集長、2019年より『EnterpriseZine』編集長を務める。2023年4月よりメディア編集部門の執行役員/統括編集長に就任。2025年2月に『AIdiver』を起案し、創刊編集長を兼任。