いま、金融業界に大きな地殻変動が起こりつつあります。テクノロジーの進化によって、新興のFintech企業が力を持つようになり、非金融業界の企業も金融事業に参入するようになりました。低金利や少子高齢化、今回のコロナ禍など、社会環境の変化も相まって、既存の金融業界が抱える店舗や人員は、企業存続の足かせともなりうるコストとなっています。

金融業が生き残っていくために必要なのが、テクノロジーを活用した顧客体験の充実です。人々のあらゆる行動がデータ化される「アフターデジタル」とも言われるこれからの世界では、そのデータを活用し、自社の戦略に反映させることが大切になります。これまでの「預ける/引き出す」「契約する」だけではなく、消費者と繋がり続けることで新たな体験を提供しなければならなくなるのです。

先進的な取り組みを展開する各社の講演を通して、これからの時代の金融業が目指す姿を模索していきます。

お知らせ

Biz/Zine Day 2021 Winterは終了いたしました。ご視聴いただき、ありがとうございました。

タイムテーブル

13:00~13:30 基調講演“New Normal”におけるLINEが提供する新たな金融体験

LINEグループでは、決済・送金ができる「LINE Pay」をはじめとして、保険、資産運用、資産管理、ローンサービスの提供、そして銀行の開業の準備を進めており、LINEのユーザー基盤を生かし、生活の中で欠かすことのできない「お金」と「ユーザー」の距離を近づけ、新たな金融サービスを展開しています。今回は、LINEが展開している金融サービスを事例に、コロナ禍がもたらした“New Normal”における金融サービスのあり方や、LINEが目指す金融サービスの未来についてお話しします。

齊藤 哲彦

LINE Financial株式会社 代表取締役社長 CEO

富士銀行(現みずほ銀行)入行後、2017年にみずほ銀行専務執行役員、2018年にオリエントコーポレーション専務執行役員就任。2018年12月よりLINE Financial 代表取締役社長CEOに就任し、LINEの金融サービスを推進している。

13:40~14:10【大手ネット証券会社のDX推進事例】~口座開設率130%upを実現できた理由とは??~

多くの企業は、DX推進やデータ活用に大量のコストや工数を投下しているものの、期待した成果(KPI改善)を生み出せないという問題を抱えています。
そのような状況下でも、口座開設率130%UPをはじめとする、各種KPIを劇的に改善し、コストの大幅削減も実現したある証券会社の事例を取り上げ、同社のデータ分析と、分析をもとにしたマーケティング施策を公開します。

大薮 悟志

株式会社フロムスクラッチ Customer Success Unit Manager

「b→dash」のカスタマーサクセス業務に従事。EC業界、人材業界、百貨店業界など幅広い業界のマーケティングに精通している。

14:20~14:50 サービスデザインで加速させる金融業界のDX

新しいビジネスモデルやテクノロジーの登場は、いつの時代でも私たち人間の普段の生活や行動に大きな変化を与えてきました。一方で、私たちはそれらを活用することで、これまでにはなかった体験価値(UX:User Experience)を享受してきました。昨今Society5.0やデジタルトランスフォーメーション(DX)の重要性が叫ばれていますが、それを実現するには、変化を体感する人々のUXに着目し構想することが必要です。UXが全てのスタート地点であり、今後の企業の将来の成長と競争力の向上に繋がっていくと考えています。また、このことは金融業界におけるDXやFinTechの推進においても変わりません。今回は、金融業界におけるDXを推進するために重要になってくる人間中心設計(Human-Centered Design)、デザイン経営、サービスデザインといった概念についてふれ、貴社のDX推進パートナーとしてのゆめみの得意領域や事例を交えながらお話させていただきます。

本村 章

株式会社ゆめみ 取締役 サービスデザイナー 人間中心設計スペシャリスト

アメリカでコミュニケーションデザインを学び、サンフランシスコのデザインファームにて、主としてIoTサービス・ソフトウェアサービス等のデザインプロジェクトに従事。帰国後、株式会社ゆめみにサービスデザイナーとして入社。金融業界やハードウェアメーカーのデジタル戦略に関わるプロジェクトの推進支援やデザイン方法論の導入支援に従事。

15:00~15:30 特別講演北國銀行のデジタルトランスフォーメーション~ゼロベースのシステム戦略~

北國銀行は過去15年以上かけて業務改革、営業改革等様々な改革プロジェクトを実行してきました。
2021年5月には勘定系システムのパブリッククラウド移行を予定しています。
過去の経緯だけでなく2017年からスタートしている全社的なDXプロジェクトと、今後のシステム戦略についても言及します。今の技術水準であれば、北國銀行レベルの改革は3年から5年で実行可能であることをご説明します。

新谷 敦志

株式会社北國銀行 システム部システム企画課長

1995年、北國銀行入社。1998年、システム部門に着任。22年間システムに従事。勘定系システムの移行など新規ソリューションを中心に担当。現在は勘定系のクラウド化・Datalake構築とデータ利活用・CRM刷新(Dynamics365導入)などを推進中。2015年4月より現ポジション。

15:40~16:10金融デジタライゼーションにおけるElasticを活用したリアルタイムリスク検知について

コロナ禍を背景としたキャッシュレス決済の急速な浸透など、金融サービスのデジタル化が加速的に進んでいます。新しい金融サービスによりユーザ利便性が向上する一方、不正取引、サイバー攻撃、サービス停止といったデジタル化に伴うリスクも同時に増大しています。
これらのリスクに対し、大量なリアルタイムデータのなかからリスクの兆候を素早く正確に検知することでリスクを未然に防止することができるElasticの活用について国内外の事例をふまえご紹介いたします。

空久保 勲

Elasticsearch株式会社 エンタープライズアカウントエグゼクティブ(金融担当)

富士通Japan(8年間)、日本マイクロソフト(18年間)にてエンタープライズ営業として銀行、証券会社、保険会社など幅広く金融のエンタープライズ企業を担当。金融業界において長年の営業経験を持つ。2020年7月よりElasticsearch株式会社に入社し、営業として金融インダストリーを担当。

16:20~16:50【金融業界の未来について考える】DXと外国人ユーザー体験の重要性

総務省が公表した2020年のデータによると、在留外国人は286万人と年々増加傾向にあります。
日本人だけでなく外国人に対しても同様にサービスを提供していかなければいけない時代となりました。
また国内ではDX推進の動きがあり、サービスのオンライン化も求められています。
特に金融業界においては、生活に必要不可欠な機能を提供していること、DX推進の動きが強いことから、早急な対応が求められています。
本セミナーでは、DXと外国人ユーザー体験の重要性について、大手金融企業の事例を交えてご説明していきます。

松岡 克也

Wovn Technologies株式会社 マーケティング部 部長

外資系コンサルティングファームにて大手製造流通業の会計・ITコンサルティングやアウトソーシング支援などに従事。その後、最大手CDN企業にてサービス部門長として、国内大手企業のクラウド導入支援やセキュリティ支援、SOC/CSIRT立ち上げ、CXO支援を実施。2020年よりWovn Technologiesにてマーケティング責任者および事業開発を担当。

17:00~17:30 クロージング講演健康増進型保険“住友生命「Vitality」”が実現する新たな顧客体験

世界24の国・地域で約2000万人以上にグローバルに展開するウェルネスプログラム「Vitality」。2018年7月、健康増進型保険“住友生命「Vitality」”として日本に上陸してから、50万人以上にご加入いただいております。
Vitality開発の背景、最新のテクノロジーと行動経済学を用いた仕組み、および、発売以降に見えてきた驚きの成果についてご説明いたします。
また、健康長寿社会実現に貢献するために弊社が目指す理想の姿『WaaS(Well-being as a Service)』と、それを実現するVitalityをキーとしたエコシステム構築への展望についてもお話しさせていただきます。

西野 貴智

住友生命保険相互会社 Vitality戦略部長

1993年、住友生命に入社。リテール部門・企画部門を経て、2005年に小泉政権下の内閣官房に出向、郵政民営化関係業務に従事。その後、2011年より代理店企画室長、2014年より営業企画室長を歴任、2015年よりVitalityプロジェクトを担当、プロジェクトリーダーとして南アフリカ共和国Discovery社と協力しVitalityの日本市場導入に尽力する。

概要

名称 Biz/Zine Day 2021 Winter
日時 2021年1月19日(火)13:00~17:30  
会場 オンライン開催
主催 株式会社翔泳社
参加費 無料
ご登録いただいた方には、別途、本イベント配信を視聴するために必要な【 URL・ID・パスワード・接続方法 】などを、1月18日(月)15:00~17:00にメールにてお送りいたします。
注意事項 ・本イベント配信を視聴できるのは、事前にご登録いただいた方のみとなります。
・本イベント配信内容の録画、録音、撮影については固くお断りさせていただきます。これらの違反が発覚した場合、法的措置を取らせていただく場合もございますのでご注意ください。
・プログラムの内容・講演者などは都合により予告なく変更する場合があります。
・本イベント配信終了後、アーカイブの公開はございません。

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プラチナ

行動規範

本イベントでは、すべての参加者、スピーカー、スポンサーとスタッフはイベント開催中およびその前後を含め以下の行動規範に従うことへの同意を必要とします。主催者はイベント開催を通じてこの規範の実施を徹底します。私達主催者は誰にとっても安全な環境を確約するためにすべての参加者が協力することを期待しています。

全員がハラスメント行為なく、本イベントに参加し体験できる環境の提供に最善を尽くします。私達主催者は、イベント参加者によるハラスメント行為を一切許容しません。

ハラスメント行為には、言葉による性別、性的指向、障碍の有無、外見、身体の大きさ、人種、宗教に関する攻撃的なコメント、公的空間での性的な映像表現、意図的な威力行為、ストーキング、つきまとい、写真撮影や録音によるいやがらせ、トークやその他のイベントに対して繰り返して中断しようとする行為、不適切な身体接触、そして望まれない性的な注意を引きつける行為を含みます。

他者を傷つける・苦痛を与える・不利益を与える言葉や行為、映像表現を使うことは会場およびイベントに関連するいかなる場でも不適切であり、その適用範囲は発表やトークの内容、ワークショップ、展示、関連パーティー、ツイッターやその他のオンラインメディアでの発言を含みます。これらのルールを破ったイベント参加者は、主催者の判断によって、会場中の行動を制限されたり、参加費(協賛金)の返却なく、本イベントからの追放処分を受けることがあります。

この行動規範は「会議での行動規範」をべースに改修し、Creative Commons Attribution 3.0 Unported Licenseでライセンスされています。