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DXにおいて一定の進展がある「D=デジタル化」と較べて、「X=トランスフォーメーション(企業の変革)」に関しては、多くの企業で課題が残されています。デジタル基盤のサービスや事業を立ち上げる過程で新たな組織能力を獲得し、経営そのものが変革される。そのようなDXを実現できている企業はまだ多くないようです。

本イベントでは、企業がDXという変革を実現するために必要な「アプローチ」と「実践事例」を紹介します。

基調講演には、企業変革やイノベーション推進について研究する、埼玉大学経済経営系大学院准教授の宇田川元一氏が登壇。なぜ大企業の変革が難しく、その要因が部門最適であり、なぜそうなるのかを考察します。また、「他者との対話」から「自己を再定義すること」により、どのように企業変革を推進するのか。実践的なアプローチを解説します。

また、経営者とIT部門が「共通言語」を用いた対話から、お互いの「最適の定義」を乗り越え、企業に変革が起きる具体的なケーススタディも紹介します。

経営変革としての DX に課題を感じるリーダー層に、「他者との対話」と「共通言語」による実践的な変革アプローチを、ケーススタディとともに提供するイベントです。

お知らせInfo

追加申込受付(2023.05.18)17:00
追加申し込み受付を開始しました。

タイムテーブルTimetable

14:00~14:30 基調講演
企業変革の壁を乗り越える:先手を打てる企業へと変わる組織能力の構築


日本企業はどうやって変革を成し遂げることができるのでしょうか。DXを含め、新たな視点からイノベーティブなビジネスを構築することが求められています。
ですが、実際にはさまざまな組織の壁に阻まれ、全体像が見えない中で手段が目的化した「変革」に終止し、当然、変化に後手で何とか対応することに留まってしまいます。
こうした状況を打破し、企業が先手を打てる能力を構築するためにはどうしたら良いのでしょうか。本講演を通じて、変化の先手を打てる企業へと変わるために必要な視点を考えていければと思います。

宇田川 元一

埼玉大学 経済経営系大学院 准教授

専門は経営戦略論、組織論。早稲田大学アジア太平洋研究センター助手、長崎大学経済学部講師・准教授、西南学院大学商学部准教授を経て、2016年より現職。ナラティヴ・アプローチに基づいた企業変革、イノベーション推進、戦略開発の研究を行っている。また、大手企業やスタートアップ企業で、イノベーション推進や企業変革のためのアドバイザーをつとめている。著書に『他者と働く−−「わかりあえなさ」から始める組織論』(HRアワード2020書籍部門最優秀賞受賞)、『組織が変わる−行き詰まりから一歩抜け出す対話の方法2on2』。2007年度経営学史学会賞(論文部門奨励賞)受賞。

14:30~15:20 事例講演
メルカリにおけるCloud FinOpsによる企業変革の取り組み
~対話から導いたNorth Star Metricとその効果~


一般消費者間の商取引を可能にした先駆者「メルカリ」。ネットやIT技術を活用しサービスを提供するメルカリのビジネスにとって、「クラウド」はビジネスを生むインフラであり、ともすると膨大な費用を消費するモンスターのような存在でもありました。
コストを財務視点で適正にしたい経営陣と、技術視点で安定した稼働とパフォーマンスを担保したいエンジニア。責任の違いから「適正の定義」が異なる両者の共通言語となる指標North Star Metricを設定し、共有できたことで、両者の変革への意識が変わったと言います。

この考え方は他の企業においても、KGI、KPIを設定し、DXで成果を生むために不可欠なものと言えるでしょう。

DXの第一段階をクリアし、第二段階(全社拡大フェーズ)において企業が必ずぶつかる壁が、クラウド利用金額の適正コントロールです。
この講演では、この壁を乗り越えるために、どのようにNorth Star Metricを定義し、最先端のCloud FinOpsの取り組みを実現し成果を上げているかについて、このプロジェクトを担当されている玉利様に、講演と対談を通し伺って参ります。

玉利 文吾

株式会社メルカリ Infrastructure and Procurement Management ストラテジスト

2021年より株式会社メルカリ エンジニアリング部門の開発技術ロジスティクス戦略を担当。
データ分析に基づくハイレベルな組織問題解決を業務として行っている。
前職はDomoテクニカルコンサルタント、某DBテック企業データ分析製品担当セールスエンジニア、アドテク企業アーキテクト・SRE、環境調査コンサルタント(植物分類・生態学分野)などとして勤務し、データ分析およびエンジニアリング部門ガバナンス構築に20年以上のキャリアを持つ。

川崎 友和

ドーモ株式会社  プレジデント ジャパンカントリーマネージャー

日本のIT業界にて20年以上の経験があり、主にデータ活用を通じて日本企業の成長を支援してきた。2012年ドーモに入社し、市場導入期の営業チームの立ち上げや日本市場の開拓に注力。2016年にはジャパンカントリーマネージャーに就任し、ドーモのビジネス成長を牽引。その後Elasticのジャパンカントリーマネージャーとして2年間の経験を経て、2021年6月にドーモのジャパンカントリーマネージャーに再就任。また、ドーモ入社以前はアドビシステムズのデジタルマーケティング営業統括本部長などを経験。データ業界での経験を活かし、日本企業のデジタル改革支援に尽力している。

15:20~15:30
Q&A

参加者の皆様からのご質問にお答えいたします!

※本セッションは予定よりも早く終了する場合がございます

概要Outline

名称 Biz/Zine Day Special Webinar powered by Domo
Enterprise X:「他者との対話」による企業変革の実装
日時 2023年5月19日(金) 14:00-15:30
会場 オンライン開催
主催 株式会社翔泳社 Biz/Zine編集部
参加費 無料
ご登録いただいた方には、別途、本イベント配信を視聴するために必要な【 URL・ID・パスワード・接続方法 】などを、5月18日(木)15:00~17:00頃までにメールにてお送りいたします。
こんな方に
おすすめ
・デジタル変革を推進する、次世代の変革リーダー
・経営企画部門、DX 推進部門、事業部門のリーダー層
注意事項 ※登壇企業の競合他社(コンサルティングファーム・広告代理店など)の場合、参加をお断りさせていただく場合があります。
その際は、開催1週間前を目途に連絡いたします。(定員に達した場合は、連絡が早まる場合もございます)

・本イベント配信を視聴できるのは、事前にご登録いただいた方のみとなります。
・本イベント配信内容の録画、録音、撮影については固くお断りさせていただきます。これらの違反が発覚した場合、法的措置を取らせていただく場合もございますのでご注意ください。
・プログラムの内容・講演者などは都合により予告なく変更する場合があります。

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行動規範Code of conduct

本イベントでは、すべての参加者、スピーカー、スポンサーとスタッフはイベント開催中およびその前後を含め以下の行動規範に従うことへの同意を必要とします。主催者はイベント開催を通じてこの規範の実施を徹底します。私達主催者は誰にとっても安全な環境を確約するためにすべての参加者が協力することを期待しています。

全員がハラスメント行為なく、本イベントに参加し体験できる環境の提供に最善を尽くします。私達主催者は、イベント参加者によるハラスメント行為を一切許容しません。

ハラスメント行為には、言葉による性別、性的指向、障碍の有無、外見、身体の大きさ、人種、宗教に関する攻撃的なコメント、公的空間での性的な映像表現、意図的な威力行為、ストーキング、つきまとい、写真撮影や録音によるいやがらせ、トークやその他のイベントに対して繰り返して中断しようとする行為、不適切な身体接触、そして望まれない性的な注意を引きつける行為を含みます。

他者を傷つける・苦痛を与える・不利益を与える言葉や行為、映像表現を使うことは会場およびイベントに関連するいかなる場でも不適切であり、その適用範囲は発表やトークの内容、ワークショップ、展示、関連パーティー、ツイッターやその他のオンラインメディアでの発言を含みます。これらのルールを破ったイベント参加者は、主催者の判断によって、会場中の行動を制限されたり、参加費(協賛金)の返却なく、本イベントからの追放処分を受けることがあります。

この行動規範は「会議での行動規範」をべースに改修し、Creative Commons Attribution 3.0 Unported Licenseでライセンスされています。