Session3 01/24 13:15 ~ 13:45
ブラザー工業の新規事業とオープンイノベーション

ブラザー工業は、ミシンの修理業からスタートし、現在ではプリンティング事業が売上全体の60%を占めるように業態を変えて成長してきている会社と言えると思います。
本講演では、ブラザーグループのあまり知られていない3つのことをご紹介しつつ、ブラザーの歴史に触れた上で、未来の事業ポートフォリオの変革に向けて、新規事業の立ち上げの取り組みについてお話したいと思います。2020年頃からこれまでの間に4つのプロジェクトを立ち上げて市場に投入してきましたが、そのうちの1つの事例を取り上げて少し詳しくご紹介すると共に、2006年から自ら進めてきたオープン・イノベーションの活動も紹介し、今後の展望についてもお話し致します。

安井 邦博[ブラザー工業]

ブラザー工業株式会社
新規事業推進部長


慶大大学院を修了後、ブラザー工業に入社。
1997年からのシリコンバレー滞在中にVCとスタートアップのダイナミズムが企業の新規事業の立ち上げに役立つと肌で感じ帰国。新規事業の部門でプロジェクトリーダーとして新製品の上市を進めつつ、2006年にCVCを立ち上げ、その後、17年間、オープンイノベーションの責任者を務めている。
2016年から部門長として、新規事業の立ち上げを推進。
主なオープンイノベーションの活動
・2006年 ブラザー工業初のCVC「JAIC Atopファンド」立ち上げ
・2009年 Draper Nexus(DNX venturesの前身I号ファンド設立にLP出資で寄与、それ以降、これまでにブラザー工業から10本以上のVCファンドにLP出資
・2014年 スタートアップへの「直接投資」を開始