B-1 12/08 10:00 ~ 10:40
『データドリブン思考』の著者が語る、データ分析・AIの社内実装で外せないポイント

DX経営が求められる中で、データ活用は最も重要な要素の一つとなっています。実際、多くの企業では、データ基盤に投資し、データサイエンティストを育成しています。しかしながら、データ分析を行っても現場業務に活かされない、単発的なデータ活用にとどまる、といった状況に陥りがちです。
この原因について、大阪ガスのデータ分析組織の所長を務め、現在では滋賀大学データサイエンス学部で教鞭をとる河本薫氏は、1月に上梓した『データドリブン思考』の中で、「分析能力や保有データの優劣よりもむしろ仕事のやり方にある」と述べています。そして、その解決策として、「意思決定プロセスを意識すること」を提言。
本講演では、同氏を招き、事例を交えながら、データをビジネスに活かすことになぜ失敗するのか、成功させるにはどのような手順を踏めばいいのか、についてお話しします。

河本 薫 [滋賀大学]

滋賀大学
データサイエンス学部教授 兼 データサイエンス・AIイノベーション研究推進センター 副センター長
元 大阪ガス(株)ビジネスアナリシスセンター所長

1991年、京都大学応用システム科学専攻修了。大阪ガスに入社。1998年から米国ローレンスバークレー国立研究所でエネルギー消費データ分析に従事。帰社後、大阪ガスにてデータ分析による業務改革を推進。2011年からデータ分析組織であるビジネスアナリシスセンターの所長を務め、大阪ガスにおいてデータ分析組織を定着させた。日経情報ストラテジーが選ぶ初代データサイエンス・オブ・ザ・イヤーを受賞。2018年4月より現職。大阪大学招聘教授を兼任。博士(工学、経済学)。著書に『会社を変える分析の力』(講談社現代新書)、『最強のデータ分析組織』(日経BP)、『データドリブン思考』(ダイヤモンド社)など。NHK『プロフェッショナル 仕事の流儀』にも出演。