【16-E-5】 新しいビルドターゲットとしての Webブラウザ。もしくは C/C++ で書く Web フロントエンドプログラム

2017年からは、C や C++、Rust などで書かれたプログラムをコンパイルし、得られたバイナリファイルがブラウザの上で実行できるようになります。これを可能にしているのが WebAssembly と呼ばれる新しい仕様です。WebAssembly を利用することで、これまでフロントエンドプログラマーを悩ましていた、動作速度や、ロード時間、ガベージコレクションに起因するジッターなどが軽減されます。このセッションでは、WebAssembly とはどういうものなのか。JavaScript などはどうなってしまうのか。ユースケースや開発する上で困る点は何か。そう言った疑問について、WebAssembly を利用した開発を行なってきた経験からお答えします。

清水 智公 [Mozilla Japan]

慶應義塾大学非常勤講師 / 一般社団法人 Mozilla Japan テクニカルマーケティング

2001年慶應義塾大学政策・メディア研究科前期博士課程終了。慶應義塾インフォメーションテクノロジーセンター、嘉悦大学情報メディアセンターでの勤務を経て、2013年より Mozilla Japan に参加。Rust、WebAssembly、デバッガー、パフォーマンスチューニングといったテーマを中心に、プログラムの作成と実行に関する基礎技術とその応用に関しての情報提供を行う。これと並行して、プログラミングとコンピューティングに関する教育と研究にも従事。オープンなウェブの拡大と、ウェブ標準技術の普及のために活動している。
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