24-A-9 07/24 16:40 ~ 17:20
生成AIの得意と不得意を知って開発の仕事に役立てよう~最新研究事例から見えてきたこと~

本セッションでは、コードとテストから開発現場で活躍する和田卓人氏と、チームワークやモチベーションの観点からアジャイルコーチとして現場を支援するやっとむ氏をホストとして、ソフトウェア工学の研究者である森崎修司先生をお招きし、生成AIを今後の開発現場で活用する際の勘所を議論していきます。設計やテストをはじめとした様々なソフトウェア開発活動において生成AIの効果を報告した最新の研究事例を下敷きに、生成AIの得意なことと不得意なことを知り、具体的な研究結果を事例としてとらえ深掘りします。

和田 卓人

学生時代にソフトウェア工学を学び、オブジェクト指向分析/設計に傾倒。執筆活動や講演、ハンズオンイベントなどを通じてテスト駆動開発を広めようと努力している。『プログラマが知るべき97のこと』(オライリージャパン、2010)監修。『SQLアンチパターン』(オライリージャパン、2013)監訳。『テスト駆動開発』(オーム社、2017)翻訳。『事業をエンジニアリングする技術者たち』(ラムダノート、2022)編者。テストライブラリ power-assert-js 作者。

やっとむ

アジャイルコーチとして10年以上、ソフトウェア開発の現場や組織がアジャイルになる支援を続けている。開発技術の紹介、チームビルディング、組織とプロセスの改善などに取り組む。
アナログゲームを用いたワークショップも提供している。「心理的安全性ゲーム」「宝探しアジャイルゲーム」「カンバンゲーム」など。
著書・訳書に『アジャイルな見積りと計画づくり』(毎日コミュニケーションズ 刊)『スクラム現場ガイド』(マイナビ出版 刊)『テスト駆動 Python 』(翔泳社刊)『 Joy, Inc. 』(翔泳社刊)など。

森崎 修司[名古屋大学]

名古屋大学
大学院情報学研究科 准教授

博士取得後、インターネットサービスプロバイダでオンラインストレージサービスの開発に携わる。その後、奈良先端科学技術大学院大学、名古屋大などでソフトウェアエンジニアリングの研究に従事。ソフトウェア開発企業56社との共同研究、国内外の11人の社会人博士の学位取得支援や審査に従事。独立行政法人情報処理推進機構(IPA) 「つながる世界の品質指針検討ワーキング・グループ」をはじめ3ワーキング・グループの主査を務める。現在、ソフトウェア開発での生成AI活用にむけた試行、実験に取り組んでいる。「なぜ重大な問題を見逃すのか~間違いだらけの設計レビュー」(日経BP)ほか5冊の著書、116篇の論文がある。