14-A-9 セッション

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14-A-9 02/14 17:00 ~ 18:00
トヨタ×モブ×AI:ハードウェア開発でのモブ活用と、AI時代のソフトウェア「チーム開発」

  

生成AIは、集合知を効率的に引き出す可能性のあるツールですが、今のところ、個人開発のサポートがほとんどです。皆さん、チーム開発でのAI活用はできていますか?
前半では、CodeZineで好評を得た「トヨタのハードウェア開発におけるモブ活用事例」を竹内氏が紹介します。パワートレーン開発にモブプログラミングのエッセンスを活用することで、心理的安全性が高く、エキスパートの知見を素早く適切に引き出すことができたコツを解説します。
後半では、この事例をふまえて、不具合データベースや既存ソースコードリポジトリをエキスパートの知見ととらえ、その知見を生成AIを使って引き出すにはどうしたらよいか議論します。生成AIに関して、これまで個人の開発活動のサポートにはいろいろと議論されていますが、モブプログラミングのようなチームでの開発活動での支援についてはそれほど多くありません。GitHubでの知見、アジャイル開発の視点、ソフトウェアエンジニアリング分野の研究事例をふまえて議論します。

竹内 伸一[トヨタ自動車]

トヨタ自動車株式会社
パワートレーン機能・性能開発部・AGILE COACH
にっしんジャズ協会準備委員会

パワートレーンとスポーツ車両で、企画~CAE~設計~実験~制御など、幅広く技術開発の現場に携わってきました。初代プリウスのシミュレーション、F1のローンチ制御などにも関わりました。現在は、人工知能開発推進や、パワートレーンカンパニーのアジャイル開発推進をしています。アジャイル開発に求められる俊敏性と即興性の向上を育むため、日進ジャズ協会準備委員会の代表理事もしています。

森崎 修司[名古屋大学]

名古屋大学
大学院情報学研究科 准教授

博士(工学)取得後、インターネットサービスプロバイダに勤務しオンラインストレージサービスの開発に従事後、奈良先端科学技術大学院大学、名古屋大などでソフトウェアエンジニアリングの研究に従事。国内外の11人の社会人博士の学位取得支援や審査に従事。IPA 「つながる世界の品質指針検討ワーキング・グループ」をはじめ3ワーキング・グループの主査を務める。日本品質管理学会評議員。現在、開発での生成AI活用にむけた試行、実験に取り組んでいる。「なぜ重大な問題を見逃すのか~間違いだらけの設計レビュー」(日経BP)ほか5冊の著書、118篇の論文がある。

服部 佑樹[GitHub Japan]

GitHub Japan
Customer Success / Sr. Architect
The InnerSource Commons Foundation

主にGitHubの企業向けの技術的な支援を実施。
日本国内においてGitHub Copilotの普及を積極的に推進している。
また、オープンソースの文化やプラクティスを企業内に導入し、企業のサイロを解消する「インナーソース」の普及にも力を入れている。
この活動を通じて、非営利団体であるInnerSource Commons Foundationのバイスプレジデントを務めており、インナーソースの世界的な発展に貢献している。
著書に「コード×AIーソフトウェア開発者のための生成AI実践入門」「DevOps Unleashed with Git and GitHub」がある

【司会】川口 恭伸[YesNoBut]

YesNoBut株式会社 代表取締役
アギレルゴコンサルティング株式会社 シニアアジャイルコーチ

北陸先端科学技術大学院大学修了ののち、金融情報サービスベンダー(株)QUICKにてデータメンテナンス/システム開発、プロダクト/サービス企画開発、仮想化インフラ構築などを担当。2008年スクラムに出会い、パイロットプロジェクトを始める。2011年イノベーションスプリント実行委員長、2011年からスクラムギャザリング東京実行委員。2012-2018年楽天にてアジャイルコーチ。楽天テクノロジーカンファレンス2012-2017実行委員。2021-2022年ホロラボにてシニアアジャイルコーチ。「Fearless Change」「ユーザーストーリーマッピング」監訳、「Joy, inc」「ScrumMaster the Book」共訳、「アジャイルエンタープライズ」「アジャイルプラクティスガイドブック」監修。認定スクラムプロフェッショナル。ジム・コプリエン、ジェフ・パットン、ミッチ・レイシーなど、認定スクラムトレーニングの運営・共同講師経験多数。

ブログ

【司会】小玉 莉子[翔泳社]

株式会社翔泳社
CodeZine編集部

2000年生まれ。公立はこだて未来大学情報アーキテクチャ学科卒業。
2022年に新卒で翔泳社へ入社し、CodeZine編集部に配属。
現在はソフトウェア開発者向けWebメディア「CodeZine」の編集・企画・運営に携わる。