セッション情報をシェア

20-B-8 02/20 16:10 ~ 16:40
Memory Is All You Need:コンテキストの「最適化」から「継続性」へ
~RAGを進化させるメモリエンジニアリングの最前線~

  

AI Agent開発はこれまで、「Prompt Engineering」から「Context Engineering」へと進化してきました。そして今、その次の段階として「Memory Engineering」という新たなフロンティアに突入しています。
MITのレポート「The GenAI Divide: State of AI in Business 2025」が示すように、AIプロジェクトの成功を分ける鍵は、エージェントが「記憶」を持ち、状況に応じて適応できるかどうかにあります。しかし、単なるベクトル検索に基づく RAG だけでは、人間の脳が持つような複雑な記憶構造――短期記憶・長期記憶・エピソード記憶・手続き記憶――を十分に扱うことはできません。

本セッションでは、最新のメモリ領域に関する研究論文を紹介しつつ、アプリケーションエンジニアが実際に直面する 「実装の複雑さ」 に踏み込みます。短期記憶、長期記憶、スキル管理、目的別に派生した各種 xxxRAG のために、用途ごとに異なるデータベースを乱立させる必要はありません。Oracle AI Database を 「Memory Core」 と位置づけ、単一のデータベース上であらゆるメモリ領域を統合・管理することで、エンタープライズ企業で運用可能なAI Agentを構築するアーキテクチャを具体的に解説します。

本セッションは、日本オラクル株式会社様の提供でお送りいたします。

小川 航平[日本オラクル]

日本オラクル株式会社
クラウド事業統括 クラウドトランスフォーメーション本部 Principal AI Data Software Solution Developer
一般社団法人Generative AI Japan(生成AI実践研究会)

データ基盤・ML基盤・生成AIプロジェクトを軸に、ビジネス/技術アーキテクトとパートナリングの観点で横断的に支援・推進。
新卒でMicrosoftに入社しAzure Data&AI領域のCloud Solution Architectを担当後、コミュニティのグロースを支援するスタートアップにてAWSを用いたWebフルスタック開発と開発チームのリードを歴任。
現在はAWS, Azure, Google Cloud に続くOracleのクラウドであるOCIのAI Agent/AI Database/Multi-Cloud を中心に、自社製品の価値設計と啓蒙、他社製品との共存リファレンスアーキテクチャの提唱、社会実装・プロトタイピングを担う。また、イベント登壇、OSS への貢献、書籍執筆にも多数注力。共著『ChatGPT 大規模言語モデルの進化と応用』を刊行など。