私自身、かつてはコードを書くことが一番好きなソフトウェアエンジニアでした(今も好きです)。
15年のエンジニアのキャリアの中で、コードを書く以外にもプロダクトをユーザーに届けるためにさまざまなことをやってきました。
その中には、トイレの屋根裏にラズパイを設置したり、工場の録音データを1日中聞いていて頭おかしくなりそうになったり、「これってエンジニアの仕事なんだっけ?」と思うような仕事もたくさんありました。
また、自身が中心となって企画・開発を提案し、1億円以上かけたプロダクトが一つも売れなかった経験もしてきました。
課題を前に進めるため、あるいは、問題を解決するために、役割の境界を越えてなんでもやるうちに、曖昧な状況でもとりあえずやってみる力が身につき、今ではそれがエンジニアリングの幅やエンジニアとしての考え方を広げる結果にもなりました。
本トークでは、「なんでもやる」ことで広がったことと成長できたこと、そしてそれが現在にどのようにつながったか、その過程でどんなことを悩んだかをN1の具体的な経験をもとにお話します。
エンジニアとしてのキャリアに悩んでいる方に改めて考えるきっかけになると嬉しいです。
もっち[カケハシ]
株式会社カケハシ
テックリード
2009年に株式会社日立製作所に新卒入社。NoSQL製品の設計開発、ビッグデータ・IoTプラットフォームの開発に従事。2018年からはAutoMLフレームワークの開発、音響MLモデル構築や異音検知パッケージ開発において、プロジェクトリーダー兼テックリードとして開発を推進。
2023年2月に株式会社カケハシに入社。調剤薬局向けのプロダクトである「AI在庫管理」のテックリードとして、エンタープライズへの導入に向けたパフォーマンス向上、信頼性向上、コスト最適化など、プロダクトの成長フェーズにおける技術的課題の解決に取り組んできた。現在は新規領域のプロダクトの開発において、初期フェーズのアーキテクチャ設計や技術検証などに取り組んでいる。