昨今、日本で叫ばれる「サステナビリティ」への取り組み。業界を問わず、環境負荷の軽減が求められています。たとえば、自社商品のリサイクルといった施策を実施している企業もあるでしょう。しかし、こうした取り組みを売上・利益向上といったビジネスの成長に結びつけるのは、容易ではありません。
そんな中「無印良品」は、2010年から自社の繊維製品の回収を行っています。2015年に、回収した衣類を染め直して再販する「ReMUJI」をスタート。第二創業を迎えた2021年からは、同事業により一層注力し、売上規模を拡大させています。本セッションでは、運営元である良品計画が、サステナビリティとビジネスを両立できる理由や「ReMUJI」がもたらす三方良しのメリットを語ります。
大常 寿典 [良品計画]
株式会社良品計画
産地開発部 素材開発担当課長
1983年生まれ。繊維商社と素材メーカーで製品ODM事業とグローバルSCMを経て、2021年良品計画入社。衣服雑貨部を経て22年9月より現職。無印良品のものづくりの基本となる環境・社会に配慮した素材開発を担当。産地へ自ら出向いて創業当時からの理念を守りながら、機能性衣料など新たな開発にも挑戦。プレコンシューマとポストコンシューマー両軸から各部を巻き込んだESG事業を推進している。
戸村 幸太 [良品計画]
株式会社良品計画
循環推進部 二次流通課
2017年新卒入社。無印良品のオーガニックコットンの取り組みに共感して入社。店長、ブロックマネージャーを経験した後、産地開発部でReMUJIのプロジェクトを担当。24年2月に循環推進部が立上がり、担当はそのまま現在の部署に着任。多くのお客様に資源循環に参画いただけるように、ReMUJIの取り組みを発信している。