【A-1】サイバー攻撃の本質と企業の現実解

■パネルディスカッション
近年、サイバー攻撃の複雑化に伴い、企業はその対応に苦慮していると思います。境界での多層防御は攻撃者により次々と回避され、サイバー攻撃対策は再考を迫られているのが現状です。一体、どのような方針で対策システムを導入し、どういった運用をすれば良いのか、有効性の高い対策はあるのか、逆に残念な対策とは、など知りたいことは多くあります。
そこで、本セッションにおいては、サイバーセキュリティにおける各専門家を招き、企業においてどのような対策を実施したら良いのか、本音を語って頂きます。

【モデレーター】岩井 博樹〔デロイト トーマツ サイバーセキュリティ先端研究所〕

デロイト トーマツ サイバーセキュリティ先端研究所
主任研究員

2000年より情報セキュリティ会社にて、セキュア・サイトの構築やセキュリティ製品の導入設計等を担当。2001年よりセキュリティオペレーションセンターのログ解析業務に携わり、2003年よりデジタル・フォレンジック関連業務を立ち上げ、企業における事案対応等を支援。2013年より現職。デジタル・フォレンジック業務に加え、ITリスクのコンサルティング、アドバイザリ業務に従事。著書に「標的型攻撃セキュリティガイド」「情報セキュリティプロフェッショナル教科書」等。


【パネラー】新井 悠〔トレンドマイクロ〕

トレンドマイクロ
サイバー攻撃レスポンスチーム一課
上級スレットディフェンスエキスパート

2000年に情報セキュリティ業界に飛び込み、株式会社ラックにてSOC事業の立ち上げやアメリカ事務所勤務等を経験。その後情報セキュリティの研究者としてWindowsやInternet Explorerといった著名なソフトウェアに数々の脆弱性を発見する。ネットワークワームの跳梁跋扈という時代の変化から研究対象をマルウェアへ照準を移行させ、著作や研究成果を発表した。よりマルウェア対策に特化した仕事をしたいという想いから2013年8月にトレンドマイクロ株式会社に活躍の場を移す。CISSP。


【パネラー】本城 信輔〔ファイア・アイ〕

ファイア・アイ
FireEye Labs シニア・スタッフ・リサーチ・アナリスト

FireEye Labsにて日本およびアジア太平洋地域におけるAPT攻撃やマルウェアの解析および動向調査を行っている。アンチウィルスベンダーにおいては、10年以上に渡るマルウェア解析業務、および定義ファイルの作成経験がありメディアや講演を通じては、マルウェアによるサイバー攻撃についての情報提供を行ってきた。
著書に「PCのウイルスを根こそぎ削除する方法」(技術評論社)がある。


【パネラー】守屋 英一〔日本IBM〕

日本IBM
情報セキュリティ推進

2001年よりインターネットセキュリティシステムズ(ISS)に入社。2007年に日本アイ・ビー・エムに入社。セキュリティオペレーションセンターを経て、2011年に経営品質・情報セキュリティ推進室に異動。社内の不正アクセス事件およびISMS内部監査を担当。
社会活動として、不正アクセス防止対策に関する官民意見集約委員会、NPO日本ネットワークセキュリティ協会「SNSセキュリティWG」、シーサート協議会運営委員等の各構成員、および明治大学ビジネス情報倫理研究所客員研究員を務める。 2012年度JNSA表彰個人の部を受賞。
著書に『フェイスブックが危ない』(文藝春秋)、『フェイスブック 情報セキュリティと使用ルール』(あさ出版)、『サイバーセキュリティ』(共著、NTT出版)『ネット護身術入門」(朝日新聞出版)がある。