働き方改革、業務改革の一環として、デジタルトランスフォーメーションの推進を行っていく中で、テレワーク、Web会議、SasSを含めて各種クラウドサービスを採用する機会が増加しました。その推進にあたり、PayPay銀行が直面したセキュリティ上の課題、およびそれらを解決するために自分たちなりに考えたリスク整理、活用したセキュリティ基準、セキュリティ対策について説明します。また、システムやセキュリティ面以外での考慮事項や経営陣と共創することの必要性について、実際の事例を交えて解説します。
PayPay銀行株式会社
IT統括部長
2008年2月にジャパンネット銀行(現PayPay銀行)入社、以降、システムリスク・セキュリティ全般を担当しています。2012年からセキュリティに関する対応が増加し、CSIRT組成に奔走、2013年9月に社内CSIRT設置しました。2015年9月には、サイバーセキュリティ対策室を設置、室長に就任、2019年4月にIT統括部長に就任しました。標的型攻撃、DDoS対策、不正送金対策の他、クラウド利用や新技術導入に関するリスク整理、基準策定を行っています。金融ISACでは、運営委員、不正送金対策WGの座長を務め、金融機関全体のセキュリティレベル向上に取り組んでいます。