A-4 09/16 13:00 ~ 13:30
ロシア-ウクライナ戦争からサイバーセキュリティを考える 第5の戦場:サイバー空間 ウクライナ情勢から見える日本のセキュリティ環境の問題点

近年、サイバー攻撃は民間の犯罪に関わる問題だけではなく安全保障上の問題にもなってきていますが、それで民間企業が無関係であるというわけでもありません。現代の戦争ではサイバー攻撃を用いて叩くのは敵の軍隊ではなく、むしろ民間企業やその国のインフラ自体だったりするからです。この意味で、これまで民間企業は一般的なサイバー犯罪者に備えていればよかったのが、今ではこれまで以上のサイバー防護を考えるべき時期に来ていると言えます。本講演では、ウクライナ情勢におけるサイバー攻防の観点から日本のサイバーセキュリティの問題点や課題、それらを改善するためのヒントと施策について考えてみたいと思います。

伊東 寛 [情報通信研究機構]

情報通信研究機構(NICT)

1980年3月、慶應義塾大学大学院修士課程修了。同年4月、陸上自衛隊入隊。その後、技術、情報及びシステム関係の部隊指揮官・幕僚等を歴任。陸自初のサイバー戦部隊であるシステム防護隊の初代隊長を務めた。2007年3月退官。
2007年4月より株式会社シマンテック総合研究所主席アナリスト、次いで株式会社ラック ナショナルセキュリティ研究所所長等、約10年間、民間セキュリティ企業で勤務。
2016年5月、経済産業省大臣官房サイバーセキュリティ・情報化審議官に就任。2018年5月退職。
2018年7月から2020年6月までファイア・アイ 株式会社最高技術責任者を務める。
2020年10月より国立研究開発法人情報通信研究機構主席研究員。
そのほかの職務・肩書として文部科学省最高情報セキュリティアドバイザー、情報通信推進機構(IPA) COE技術アドバイザリーボードメンバー、千歳科学技術大学客員教授、サイバー法制学会理事など。
主な著書に『「第5の戦場」サイバー戦の脅威』『サイバーインテリジェンス』『サイバー戦争論』『サイバー犯罪から身を守る30の知恵』などがある。

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2022年9月15日(木)13:00まで
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