A-7 03/14 15:10 ~ 16:00
【小泉悠×伊東寛が徹底討論】国家主体の脅威は民間企業に──サプライチェーンセキュリティへの脅威、日本はウクライナの教訓をどう活かすか

2022年、ロシアによるウクライナへのサイバー攻撃は軍隊だけでなく、その国の民間企業やインフラまでもが標的になることを、改めて私たちに痛感させました。日本政府も、経済安全保障推進法や安全保障関連3文書などでサイバー防衛やサプライチェーンの重要性を説く中、今後日本のサイバー環境はどうなっていくのか。また、そうした状況下でセキュリティ担当者やIT従事者をはじめ、経営層やビジネス部門がどのような対応をとればよいのか。
そこで本セッションでは、ロシアによるウクライナへのサイバー攻撃と軍事侵攻をフックに日本でも考えられるサイバー戦の様相について考察。ウクライナでの事例から日本は何を学び、実践していくべきなのか。専門家たちが徹底討論します!

小泉 悠 [東京大学先端科学技術研究センター]

東京大学先端科学技術研究センター
専任講師
ロシア・旧ソ連諸国の軍事・安全保障政策 国際関係論
新領域セキュリティの諸課題に関する分科会座長
中国・権威主義体制に関する分科会委員(ロシア班・班長)

民間企業、外務省専門分析員等を経て、2009年、未来工学研究所に入所。2017年に特別研究員となり、2019年2月まで勤務。この間、外務省若手研究者派遣フェローシップを得てロシア科学アカデミー世界経済国際関係研究所に滞在したほか(2010-2011年)、国立国会図書館調査及び立法考査局でロシアの立法動向の調査に従事した(2011-2018年)。2019年3月、東京大学先端科学技術研究センター特任助教。2022年1月より現職。専門は安全保障論、国際関係論、ロシア・旧ソ連諸国の軍事・安全保障政策。

伊東 寛 [情報通信研究機構]

情報通信研究機構(NICT)
主席研究員

1980年3月、慶應義塾大学大学院工学研究科修了。同年4月、陸上自衛隊入隊。技術、情報及びシステム関係の部隊指揮官・幕僚等を歴任。この間、陸自初のサイバー戦部隊であるシステム防護隊の初代隊長を務めた。
2007年3月に退官し、以降、株式会社シマンテック総合研究所主席アナリスト、株式会社ラックナショナルセキュリティ研究所所長、経済産業省大臣官房サイバーセキュリティ・情報化審議官、ファイア・アイ株式会社最高情報責任者等、約13年間にわたり官民のセキュリティ企業・組織で勤務。
2020年10月より国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)主席研究員。
その他の役職などとして、産業サイバーセキュリティセンター技術室アドバイザリーボードメンバーやサイバー法制学会理事などの他、民間企業の顧問、社外取締役なども務める。
工学博士。
主な著書として『「第5の戦場」サイバー戦の脅威』『サイバーインテリジェンス』『サイバー戦争論』等がある。

【モデレーター】増田 幸美 [警察大学校 講師]

警察大学校 講師
日本プルーフポイント株式会社 チーフエバンジェリスト

早稲田大学首席卒業。日本オラクル(株)において、システムコンサルタントとして業務システムの構築を手掛けた後、ファイア・アイ(株)において、脅威インテリジェンスのスペシャリストとして従事。サイバーリーズン(株)ではエバンジェリストとして活動。2018年千葉県警サイバーセキュリティ対策テクニカルアドバイザーを拝命。現在、日本プルーフポイント(株)においてサイバーセキュリティの啓発活動をおこなっている。2022年度、警察大学校講師を拝命。広島県出身。三児の母。