TIMETABLEタイムテーブル

10:00 ~ 10:40 基調講演
「産・官・学」の視点から紐解く、生成AIの登場で変わるものとは? AI時代に向けたヒントを示す

「生成AI」の爆発的な広がりにより、世間一般にも「AI」に対する期待が高まっている現在、企業ITにも大きな波が訪れています。日本政府もグローバルに先駆ける形でルールメイキングを進めている中、これまで求められてきた「DX」「データドリブン」といった変革にどのような影響を与えるのでしょうか。そして、加速する変化に順応し、生き残りをかけて新たなビジネス価値をどう創出していくべきか。「産・官・学」の識者3名を招へいし、それぞれの視座から“AI活用の未来”をパネルディスカッション形式で議論します。IT部門やデータ活用を担っている担当者の方はもちろん、新規事業開発やR&Dなどビジネス部門、経営層の方々まで幅広く、今押さえておくべき「生成AI」活用のポイントを持ち帰ってください。

橘 均憲 [経済産業省]

経済産業省
商務情報政策局 情報経済課 情報政策企画調整官
  
特許庁では、電気工学、医療機器、電子商取引等の領域においてAI技術の社会実装を含む特許審査に従事。また、グローバル知財戦略に関し、世界知的所有権機関でのPCT国際出願制度の普及活動等を通して、様々な規模の企業と政策対話を実施。2022年4月より現職。AIガバナンスをはじめ日本のデータ活用に係る政策企画を担当。

山本 覚 [電通デジタル]

電通デジタル
執行役員 データ&AI部門長
  
東京大学松尾豊教授のもと人工知能(AI)を専攻。AIとビックデータを活用し、広告の自動生成、広告効果の予測、CROやSEOなど、多数のデジタルマーケティングサービスを提供。『ワールドビジネスサテライト』、『NHKワールド』など多数メディアに出演。多くのイベントをはじめとして企業や大学などでのセミナー登壇も多数。主な著書『売れるロジックの作り方』、『AI×ビックデータマーケティング』など。

岡崎 直観 [東京工業大学]

東京工業大学
情報理工学院 教授
  
2007年東京大学大学院情報理工学系研究科博士課程修了。博士(情報理工学)。東京大学大学院情報理工学系研究科・特任研究員、東北大学大学院情報科学研究科准教授を経て、2017年8月より現職。自然言語処理の研究に従事。言語処理学会理事、日本ディープラーニング協会(JDLA)理事。平成28年度科学技術分野の文部科学大臣表彰若手科学者賞、第15回船井学術賞、2016年度マイクロソフト情報学研究賞などを受賞。

【ファシリテーター】岡本 拓也 [翔泳社]

株式会社翔泳社
メディア部門 EnterpriseZine編集部 編集長
  
1993年福岡県生まれ。京都外国語大学イタリア語学科卒業。ニュースサイトの編集、システム開発、ライターなどを経験し、2020年株式会社翔泳社に入社。ITリーダー向け専門メディア『EnterpriseZine』の編集・企画・運営に携わる。2023年4月、編集長就任。

10:50 ~ 11:20
EDR/XDR検討中の皆様へ:有効活用のキーワードは「有事と平時の両立」

導入が進んでいるEDR/XDRですが、検討中という方も多いのではないでしょうか。EDR/XDRは導入しておけば安心というわけではなく、適切に運用することで有効活用できるセキュリティ製品です。このセッションでは、EDR/XDR有効活用のためのポイントをお伝えいたします。キーワードは「有事と平時のセキュリティの両立」です。ぜひご視聴ください。

釜池 聡太 [トレンドマイクロ]

トレンドマイクロ株式会社
ビジネスソリューション部 ストラテジックマーケティンググループ シニアマネージャー
  
約20年にわたってセキュリティ業界に身を置き、セキュリティ製品のマーケティングとして製品の価値やメリットをお客様に伝える活動を行っています。最近ではEDR/XDRやASM(攻撃対象領域の管理)を担当し、有事の際のインシデント対応だけでなく、平時におけるセキュリティ強化の重要性を啓発する活動に取り組んでいます。

11:30 ~ 12:00 特別講演
KADOKAWAにおけるデータマネジメントと生成系AI活用への道

ビッグデータ、ディープラーニング、生成系AIと企業が導入を検討すべきデータ活用のキーワードが日々絶え間なく生まれ続けています。一方で、GDPR、CCPA、改正個人情報保護法、改正電気通信事業法といった企業が対応すべきプライバシー保護のキーワードも絶え間なく生まれ続けています。企業のデータ資産の価値を安全に最大化するためには、企業内でデータマネジメントへの認知を広げ一歩ずつデータ活用のレベルを進化していく必要があります。本セッションでは、KADOKAWAグループにおける現在のデータ活用事例を紹介するとともに、昨今の生成系AIの活況に対するデータマネジメントの取り組みを説明します。

塚本 圭一郎 [KADOKAWA Connected]

KADOKAWA Connected
Chief Data Officer(CDO)
  
2014年株式会社ドワンゴ入社後、データエンジニアとして、ニコニコ事業のデータプラットフォームの構築・運用業務に従事。データスチュワードシップ体制の立ち上げ、BIプラットフォームを用いたニコニコ事業の管理会計の高度化を支援。2019年株式会社KADOKAWA Connected参画、2021年3月よりCDO(Chief Data Officer)就任。データ活用に必要な人材・基盤・ツール・データの調達、およびKADOKAWAグループ全体に展開するためのソリューション、データ活用マネジメント体制の構築支援を担当。

12:00 ~ 13:00
昼休憩時間(こちらの時間帯の配信はございません)

13:00 ~ 13:40 特別講演
セキュリティで役に立つ生成AIの限界

2022年より画像生成や文書生成などでAIが本格的に利用されるようになってきました。生成AIも現時点で限界があり、使い方によってはうまく使えるもの、使えないものがあります。生成AIは、不正を行う人や不正からプライバシーを守りたい人、双方に有用です。そこで本講演では、実際に生成AIを使った事象においてセキュリティ上で考えておかないといけない内容の実演、および「生成AIでランサムウェアを作成できるのか?」など生成AIと情報セキュリティに関係する内容を解説します。

杉浦 隆幸 [日本ハッカー協会]

一般社団法人日本ハッカー協会
代表理事
  
Winnyの暗号の解読にはじめて成功、ゲームのコピープロテクトの企画開発をはじめ、企業や官公庁の情報漏洩事件の調査コンサルティングを行う。昨今では仮想通貨の安全性確保、Androidアプリの解析や、電話帳情報を抜くアプリの撲滅、ドローンをハッキングで撃墜するデモや、自動車のハッキングなどを行う。テレビなどの出演多数。

13:50 ~ 14:20
ECサイトのセキュリティリスクと対策~経済的損失、社会的信用の失墜、顧客ロイヤルティの低下を食い止める

ビジネスのデジタル化が加速度的に広がる現在、インターネット上のトラフィックの40%は不正なボットによるものであるという調査報告書が出るくらいIVT(Invalid Traffic:不正トラフィック)に溢れています。
ECサイトではクレジットカード情報や利用者の個人情報など、サイバー犯罪者にとって有益な情報が無数に取引されています。悪意を持った第三者やボットがECサイトへの不正アクセスを試みたり、偽サイトで顧客の個人情報を不正に入手するなど、日常的に攻撃を受けているECサイトは少なくありません。
一方、日本のデジタルマーケティング領域において、各企業のサイバーセキュリティの整備が十分になされているかというとそうではないと思います。
本セッションでは、IVTがEC通販ビジネスにどのような影響を与えるのか、そして、IVTに対する防御策を具体的な事例を交えながら、ご紹介をさせて頂きます。

※本セッションは、ECzine Day 2022 August にてお送りしたセッションの動画を配信いたします。

大石 和生 [バイク王&カンパニー]

株式会社バイク王&カンパニー
デジタルプロモーション部門 デジタルマーケティンググループ マネージャー
  
新卒でウェブサイト制作会社に入社、大手コンビニエンスストアや週刊マンガ雑誌のサイト運用や大手楽器メーカーの商品サイト立ち上げなどに従事。
好きなバイクに関わる仕事がしたいと思い整備士を目指してバイク業界に飛び込むも、経歴で判断され中古バイク販売・買取の広告を担当することに。2007年、アイケイコーポレーション(現:バイク王&カンパニー)への事業譲渡にともない、バイク王ブランドの小売事業に関するマーケティングを担当。2019年のデジタルマーケティング専門のチーム設置にともない、責任者として現職。

廣瀬 健一 [チェク・ジャパン]

チェク・ジャパン株式会社
営業部 シニア ストラテジック アカウント エグゼクティブ
  
日本HP、セールスフォースにてIT業界に15年従事。2020年にセールスフォースが買収したDatoramaの営業責任者として、データ活用をしたマーケティング分析基盤導入を支援。その際に、データ品質や信頼度の重要性を感じ、不正トラフィック対策の必要性を実感し、2022年よりCHEQ Japanに参画。現在、様々な業界のマーケティングの最適化と健全化に向けて不正トラフィック対策の啓発・支援に従事。

14:30 ~ 15:00
AIで進化する、“Trust no file. Trust no device!”ランサムウェア対策の新常識、脅威検知から新たな手法/脅威除去とは?

日本の企業や政府を標的としたランサムウェアの被害が大きな経済損失を出しています。脅威の兆候を見つけるために、振る舞い/異常/シグネチャの検知などを用いるも被害が後を絶たちません。1時間に約14,000もの新種のマルウェアが発生すると言われる現在、発想の転換が必要です。AI技術を活用して進化するOPSWATは、現在の手法から180度転換した新たな手法である、脅威そのものを除去する「脅威除去」を追加することで感染前に脅威を撃破します。今の環境でEmotet、MortalKombat やBECからのマルウェアの侵入を阻止できますか? OPSWAT を除いては、USB、Webトラフィック、クラウドストレージ、電子メール、およびその間のすべてのファイルエントリポイントをカバーするマルウェア対策および無害化ソリューションを提供する単一のベンダーは存在しません。その手法を本ウェビナーでご説明します。

高松 篤史 [OPSWAT Japan]

OPSWAT Japan株式会社
取締役社長
  
OPSWAT JAPAN株式会社の取締役社長・カントリーマネージャです。OPSWAT入社以前は、米国AbsoluteおよびNetMotion Softwareの日本法人代表、カナダのBlueCat Networksの日本法人代表、及び米国シトリックス・システムズ・ジャパンの上級管理職を歴任し、サイバーセキュリティー業界における20年以上の経営経験があります。

15:10 ~ 15:50 クロージング講演
いち早く生成AIを導入した3社が集結! 実際に使ってみてわかったメリットと課題

2023年3月、OpenAI社の「GPT-4」が一般公開されるやいなや、瞬く間に世界中で生成AIの利用が始まりました。DXや業務効率化に取り組む企業においても生成AIの活用を探る動きが加速。これまでの仕事のやり方を大きく変える可能性を持つ生成AIに期待しつつも、リスク面からの懸念もあり、日本企業はグローバルに比べると導入に慎重な状況でした。
そんな中、いち早く生成AIを社内導入し、活用している企業も多数います。パナソニック コネクトは他の日本企業に先駆けて、2023年2月17日に国内1万3,400人の社員を対象にAIアシスタントサービスを導入。現在は対象をパナソニックグループに拡大し、サービス内容も発展させて活用しています。このほか、三菱UFJ銀行、ベネッセホールディングスでも生成AIを社内で活用しています。
3社が生成AIをいち早く導入した目的、実際に使ってみて分かったメリットや課題とは。3社の生成AI導入をリードするキーマンを招へいし、各社の取り組み状況を探ります。先行企業の活用例から自社の導入の参考にお役立てください。

向野 孔己 [パナソニック コネクト]

パナソニック コネクト株式会社
IT・デジタル推進本部 戦略企画部 シニアマネージャー
  
2001年日本IBM株式会社に入社。主にウェブ、マーケティングの分野で同社のデジタル化を推進するとともに、2015年よりアジャイルコーチとして組織変革を実現。2022年1月パナソニック コネクト株式会社に入社。IT・デジタル推進本部とデザイン&マーケティング本部を兼務し、主にデジタル戦略の立案と実行を担う。2023年2月よりChatGPTをベースとしたAIアシスタント「ConnectAI」の国内全社員(13,400人)への展開を主導した。

島野 浩平 [三菱UFJ銀行]

三菱UFJ銀行
デジタルサービス企画部 DX室 上席調査役
  
新卒で大手SIer入社。高度なミッションクリティカルシステムの開発経験を積んだのち、社内公募でコンサルティング部署に異動して電力業界、物流業界のAIコンサルティングに関わる。事業会社で直接データに触れる場を求め、2018年から三菱UFJ銀行に入行、DX室のAI、新技術チームのリーダーとして行内DX、顧客DXを推進中。

水上 宙士 [ベネッセホールディングス]

株式会社ベネッセホールディングス
Digital Innovation Partners 副本部長
  
慶應義塾大学商学部卒業後、「進研ゼミ」のデジタルマーケティングや、TVCM・PRなども含めたブランドマーケティングを担当。ACC TOKYO CREATIVITY AWARDSや日本マーケティング大賞などを受賞。
2020年より社長直下のDX推進組織「Digital Innovation Partners」の立上げに参画、DXコンサルティング部 部長としてベネッセグループ全体のDXを推進。23年10月より現職。

【モデレーター】大森 彩子 [日本マイクロソフト]

日本マイクロソフト株式会社
Asia Global Blackbelt
AI GBB Technology Specialist | Technical Evangelist
  
クラウド黎明期からMicrosoft Azure(当時Windows Azure)の啓蒙活動に携わり、サービスの最新情報や利用シナリオ、Tips、採用事例などについての情報発信や、導入への技術支援を担当。2016年頃よりCognitive AI領域に関わり始め、Microsoft AI Technology、特にCognitive Servicesを中心に、社内外セミナーでの登壇、コミュニティでもその魅力や活用方法を伝授。2023年のGenerative AI関連の台頭に従い、Azure OpenAI ServiceをはじめとするAI関連の技術情報提供や導入支援に従事。