組織・人事の世界では、HRDXと言われる動きの中でこの数年来、クラウド人事製品への移行やデータアナリティクスの活用などを通じて人事業務の効率化や従業員への付加価値向上が進んできました。直近ではAI/生成AIというエマージングテクノロジーが実用化されてきた中で、その新たなソリューションの有効な活用方法の模索や適用が始まっています。
今回はAI/生成AIを使って、具体的にはどの人事業務領域で先行活用が始まっているのか、具体的なトレンドと海外先進事例をご紹介します。他方で活用にむけた現実的な運用課題や、リスク管理といった守りの側面にも言及します。
EY Asia-Pacific 兼 EY Japan ピープル・コンサルティングリーダー
EYストラテジー・ アンド・コンサルティング株式会社 パートナー
京都大学 経営管理大学院特命教授
ビジネス・ブレークスルー大学大学院 客員教授
EYのAsia-Pacificエリアとジャパンリージョンのピープル・コンサルティングリーダーを務める。事業会社およびコンサルティング会社で25年以上の人事変革経験を持ち、専門領域は人事戦略策定、HRトランスフォーメーション、チェンジマネジメント、デジタル人事。グローバルトップコンサルティングファームのHR Transformation 事業責任者やアジアパシフィック7カ国のHRコンサルティング推進責任者経験を経て、2017年4月より現職。主な著書に「HRDXの教科書 - デジタル時代の人事戦略」(日本能率協会マネジメントセンター:共著)、「人的資本経営と情報開示 先進事例と実践」(清文社:共著)など。