マーケティングの領域でもオープンイノベーションという言葉を耳にする機会が増えています。デジタルテクノロジーの進化と普及により、異業種の企業がコラボレーションしやすい環境が整ってきているのです。富士ゼロックスにて、自ら「共創エバンジェリスト」という新たな役割を作り出し、共創の実践にあたっている馬場氏。そして、100年進化しなかった黒板の変革に挑む老舗黒板メーカー、サカワの坂和氏。オープンイノベーションにより膠着したビジネスモデルを刷新していくために必要なこととはなんなのか。二人の先駆者とともに考えを広げ、深めていきましょう。
馬場 基文 [富士ゼロックス]
富士ゼロックス株式会社
オフィス事業統括部 技術戦略グループ長 / 共創エバンジェリスト
97年富士ゼロックス入社。総合研究所、技術開発本部、商品開発本部などを経て、2013年より、オフィスプロダクト商品全般に渡る技術戦略を担当。研究・開発者としては、誘導加熱技術、定着技術、センシングシステム技術に従事してきた。主な外部表彰は、全国発明表彰発明賞(平成25年度)、文部科学大臣表彰科学技術賞(平成26年度)、関東地方発明表彰日本弁理士会会長奨励賞(平成27年度)。2016年から新たな役割 「共創エバンジェリスト」として、社外の方々と新たな価値創造を共に進める取組みをスタート。
坂和 寿忠 [サカワ]
株式会社サカワ
常務取締役
日本大学理工学部を卒業した後、1919年(大正8年)創業の老舗黒板メーカーの5代目として、株式会社サカワに入社し、東京支店を任される。政府が2009年「スクール・ニューディール構想」により、学校のIT促進を掲げて電子黒板の普及に取り組む。2015年、スマートフォンに取り込んだ動画や画像などの資料を、プロジェクターを使って黒板に投影できるアプリ(ハイブリッド黒板アプリ「kocri」)を開発。また、2016年にはウルトラワイドプロジェクター「ワイード」を発表した。
モデレーター:市川 明徳 [翔泳社]
株式会社翔泳社
編集部
大学卒業後、編集プロダクションに入社。漫画を活用した広告物や書籍のクリエイティブ統括、シナリオライティングなどにあたる。『マンガでわかる統計学』(オーム社)、『マンガでよくわかる教える技術』(かんき出版)などを手掛ける。2015年、翔泳社に入社。MarkeZine編集部に所属。(非公認)マスコットキャラ「マルット君」を作り出し、同キャラを主人公とした業界キーパーソンインタビューマンガも担当する。