個人データ保護制度の目指すべき方向性とは—高木浩光氏による改正個人情報保護法、総括!


個人情報保護法改正とは何だったのか?
何をすべきだったのか?
どこでどう間違ったのか?
日本の個人情報保護法はどう直していくべきなのか?

本セミナーでは、高木浩光氏が個人情報保護法の歴史的経緯をたどりつつ、現行法の不完全性、不合理性の所在を解き明かし、次の改正へ向けた解決の道筋を提示します。

現状の個人情報保護法をめぐる問題についての理解を得たい方、また、今後の議論や思考の土台となる知識を固めたい方にお勧めのセミナーです。

高木 浩光(たかぎ ひろみつ)
国立研究開発法人産業技術総合研究所
情報技術研究部門

1967年生まれ。1994年、名古屋工業大学大学院工学研究科博士後期課程修了、博士(工学)。通商産業省工業技術院電子技術総合研究所を経て、2001年より産業技術総合研究所。2005年、情報セキュリティ研究センター主任研究員。2015年より現職。2013年より内閣官房情報セキュリティセンター(NISC:現・内閣サイバーセキュリティセンター)兼務。コンピュータセキュリティに関する研究に従事。

プログラム


Day1 2016年7月6日(水)18:00〜21:00

「個人情報」定義を世界と合わせるには?

・目的を見失っている日本の個人情報保護法——個人データ保護の目的は何か
・保護法制定の経緯と海外動向——情報公開法との切り離せない関係
・「見直し不要」で失われた10年
・「特定の個人を識別することができる」とは何か
・ユビキタス構想からスマホ時代へ——技術動向と日本における制度的取り組み
・監視カメラと顔識別カメラの「個人情報」「個人データ」該当性
・「パーソナルデータ検討会」での議論
・保護法改正で導入される「個人識別符号」は何のためか
・「個人情報」定義の拡張ができなかったのはなぜか
・次の改正に向けて整理が必要な論点

Day2 2016年7月7日(木)18:00〜21:00

2017年改正法施行でビジネスはどうなる?

・「匿名加工情報」制度の新設は規制緩和?それとも規制強化?
・仮名化、匿名化、統計化の違いはどこにあるか
・データセットによる照合と「提供元基準」が意味するもの
・プライバシーフリークが嫌儲主義者?ビッグデータを阻害?
・「行政機関匿名加工情報」制度にビジネスチャンスはあるか
・利用目的変更の規制緩和をめぐる戦い——何が誤解されていたか
・立法の過誤「第三者提供時確認記録義務」はどう壊れているか——どう凌ぐか
・要配慮個人情報の取得禁止で露になる法制定時の過誤——噂話も禁止に?
・「取得の委託」と行動ターゲティング広告
・医学系研究倫理指針改正で保護体系の再構成へ

Day3 2016年7月8日(金)18:00〜21:00

日本の個人情報保護法をどう直していくか!

・こんなとこから壊れている日本の個人情報保護法
 - 事業の用に供している事業者なら事業の用に供さない情報も対象?
・「散在情報」と「処理情報」とは何か
 - 「個人情報データベース等」と「個人情報ファイル」の違い
 - 「保有個人データの利用目的の通知の求め」とは
・英国法、EUデータ保護指令、一般データ保護規則との比較
 - EU法は定義が広いという誤解
 - 自動処理とファイリングシステム
 - 「忘れられる権利」——日本では忘れられている肝心の論点
 - 日本法では入力帳票が「個人データ」に含まれない?
・廃案にしたはずの旧法案の「基本原則」とは何だったか
 - 法制定時に政府は何をしなかったか、有識者は何を誤ってきたか
 - JIS Q 15001:2006の改悪
・「容易に照合することができ」とは何なのか
 - 「散在情報的照合性」と「処理情報的照合性」
 - 「行政機関非識別加工情報」の国会審議を検証する
・「data controller」vs「data processor」と日本法の「委託」
 - 個人番号を含むパソコンの修理を受け付けないですって?
・今後の改正でどう直していくか
 - 「個人情報保護」から「個人データ保護」へ
 - 公的部門への適用、地方公共団体の条例をどうするか

開催概要


イベント名 企業人のための法と技術集中講座
—個人情報保護法改正とは何だったのか!業界が本当に必要だったもの—
日時 Day1 2016年7月6日(水)18:00~21:00 (受付開始/17:30)
Day2 2016年7月7日(木)18:00~21:00 (受付開始/17:30)
Day3 2016年7月8日(金)18:00~21:00 (受付開始/17:30)
会場 ベルサール神田3F   ※アイオス永田町より変更となりました。(6/16)
参加料 1講座9,000円(+税)※3日間ご参加の場合は、9,000円×3日=27,000円(+税)となります。
領収書 会員メニュー > 注文履歴 > [領収書出力]から、出力することが可能です。
出力方法の詳細は、こちらをご確認ください。
定員 100名 
問い合わせ Security Online Academy運営事務局(E-mail:soa_info@shoeisha.co.jp)

7/6(wed)満席のため、お申込み受付は終了いたしました。

7/7(thu)満席のため、お申込み受付は終了いたしました。

7/8(fri)満席のため、お申込み受付は終了いたしました。


【3日間連続受講】満席のため、お申込み受付は終了いたしました。