AI、IoT、5Gといったテクノロジーの進歩と普及は、製造業にも大きな転換を迫っています。日本のモノづくり企業が今後生き残っていくためには、「デジタルトランスフォーメーション」を進め、ビジネスの在り方を根本から見直す必要が出てきました。

本イベントでは、モノづくり企業におけるデジタルトランスフォーメーションを「ビジネスモデルの変革」「製造プロセスの変革」「顧客体験の変革」という3つの軸で掘り下げていきます。

“モノ”売りから“コト”売りへと舵を切った企業、サブスクリプションビジネスを取り入れる企業、製造プロセスを大きく変える企業、新たな事業を生み出した企業。今回のBiz/Zine Dayでは、デジタルトランスフォーメーションに取り組んだ様々な先進企業の事例を紹介します。デジタル化によって大きな転換を迫られているモノづくり企業のビジネスパーソンに、自身の業務、そして自社の指針を深く考えられる機会としていただきたいと考えています。

Biz/Zine Day 2019 Autumn のお申し込みは終了いたしました。当日のご来場をお待ちしております。

タイムテーブル

10:30~11:15 基調講演 DXを加速するデータドリブンマネジメントへの変革

産業革命第4の波が訪れています。とりわけモビリティー産業では100年に一度の大変革期を迎え、「CASE」が進展してきました。そんな中ブリヂストンは、従来の製造販売業から、顧客の課題を解決し新しい価値を生み出す“ソリューションプロバイダー”へ変わるための様々な取組みを進めています。この変革を加速させるため、データドリブンなアプローチを駆使してモノづくりからサービスに至るまで、バリューチェーン全体の「デジタルトランスフォーメーション」を推進してきました。モビリティービジネスの新たな価値・イノベーションの創出に向けた取り組みの狙いと必要性、将来の展望について、いくつかの事例を交えてご紹介します。

三枝 幸夫

プロフィール

株式会社ブリヂストン
Nest Lab. フェロー

1985年株式会社ブリヂストン入社。2013年工場設計本部長、15年タイヤ生産システム開発本部長を歴任。16年執行役員となり、17年から執行役員CDO・デジタルソリューションセンター担当に着任し、バリューチェーンのデジタル化を通じたビジネス変革を推進。19年1月からNest Lab. フェローとして現在に至る。

11:30~12:10 「サブスクリプション3.0」真の顧客基点サービスのはじめ方

今やバズワード化しているサブスクですが、成功のためには単なる定額制ではなく、「ハード×ソフトでの顧客体験」や「利用しつづけてもらうためのプライシング設計」など顧客中心の事業開発が必須になります。顧客基点の新規サービス開発に多数関わる電通デジタルが、IoT時代の「サブスクリプション3.0」の要件をお話しします。

安田 裕美子

プロフィール

株式会社電通デジタル
デジタルトランスフォーメーション部門 サービスマーケティング事業部 事業部長

電通にてアカウントエクゼクティブとして自動車やサービス企業のCRMプロジェクトのPMOを経験後、2012年、新設のデジタル組織に参画、マーケティングのイノベーション、組織導入を推進。2016年より電通デジタルにて、事業のサービス化を推進すべく新規事業の開発、顧客接点の高度化、施策開発・マネジメント等に従事している。

12:10~13:25 ランチ休憩

13:25~14:10 特別講演 鹿島スマート生産が担う建設現場の未来

建設業界は、4週4休の勤務、他業種と比べて低い賃金が現場に定着しており、深刻な人手不足にあえいでいます。そこで鹿島建設は、2025年を達成目標として、建築工事に関わるあらゆる生産プロセスの変革を推進し、生産性向上を目指す「鹿島スマート生産ビジョン」を策定しました。このビジョンのもと、ICTを活用したロボット技術の開発と現場管理手法の革新を進めており、建設現場を4週8休、作業員の収入を製造業と同程度にすることを目指しています。建設就業者不足への対応と建設現場の働き方改革を実現させるため、テクノロジーを活用して生産プロセスを変革する鹿島建設の取り組みをご紹介します。

伊藤 仁

プロフィール

鹿島建設株式会社
常務執行役員 建築管理本部副本部長

1979年鹿島建設入社。鹿島新本社ビル新築工事、旧本社ビル解体工事(鹿島カット&ダウン工法)、三井記念病院建替計画の現場所長を経て、2009年東京建築支店副支店長に就任。2014年より常務執行役員に就任し、建築管理本部副本部長として、鹿島スマート生産を始めとした同社建築事業部門における業務改革を主導。


14:25~15:05 実録、なぜ大企業がDXに失敗するか~成功企業から学ぶパートナー戦略~

ゆめみは、DXをいち早く実現している国内のリーディングカンパニーと共に、10年以上に渡り、成功に向けて奮闘してきました。
しかしながら、実際は各企業も様々な失敗を積み上げて、今に至っています。
また、ゆめみ自身は、世界でも類をみないアジャイル組織・ティール組織を実現していますが、20年に渡って失敗をし続けてきました。
現場で起きた実録をもとにしながら、DXに立ち向かう中で起き得る失敗を、ビジネス面・組織面など様々な観点から、いかに軽やかに回避するかの原則をご紹介します。

片岡 俊行

プロフィール

株式会社ゆめみ
代表取締役

1976年生まれ。京都大学大学院在学中に株式会社ゆめみ設立。在学中に、100万人規模のコミュニティサービスを立ち上げ、その後も1000万人規模のモバイルサービスを成功させました。また、大手企業向けに4000万人規模のデジタルマーケティングの立ち上げ支援を行い、スマートフォンを活用したデジタル変革を支援するリーディングカンパニーとしてゆめみグループを成長させました。現在は、アジャイル組織の代表的な企業として、ゆめみの組織変革に取り組み、組織ノウハウを外部にも公開しながら、日本のIT産業への貢献を誓っています。

15:20~16:00 先行きの見えない時代に、新規事業を“未来視点”で考えるべき4つの理由

現在は、テクノロジーが、産業の構造や生活者の価値観など、事業を行っていく上での前提条件を劇的に変化させており「先行きが見えない時代」になったと言われています。本講演では、このような時代にあえて企業が未来を考えるべき理由は何か?未来を考えることで新規事業の開発や個人の意識・行動にどのような変化をもたらすのか?について解説した上で、未来視点からイノベーションを創出するための実践的なプロセスを紹介します。※本セッション終了後、「質問コーナー」にて先着50名様に未来視点の新規事業開発を詳しく解説した実践ガイドをプレゼントいたします。

小池 祐介

プロフィール

株式会社WHITE
取締役

新規事業開発、サービスデザイン、UXデザイン、経営戦略などの様々な知見、ツールを組み合わせ、日本企業における新規事業開発・イノベーション創出のために最適化した独自プロセス「WHITE SERVICE DESIGN」を考案、実践している。イベント登壇、メディア寄稿、コミュニティ運営、企業内勉強会などでWHITEの独自ノウハウ・フレームワークをオープンにすることで、新規事業開発の「ノウハウ」に対するアクセシビリティを向上し、新規事業担当者がチャレンジしやすい環境づくりにも積極的に取り組む。

16:15~16:55 スマホアプリが実現するCX向上とDXへの取り組み事例

モバイルシフトにより、生活者との接点は、圧倒的にスマートフォンが占めるようになりました。それはオンラインだけでなく、リアルな顧客接点でも新たな体験を提供しています。また、昨今は、社内や取引先とのコミュニケーションにおいても、スマホアプリを起点することで、DXを実現している企業の実例があります。
国内300社以上に導入されているアプリプラットフォーム「Yappli」が、様々な業界におけるアプリ活用の事例とその効果をお伝えします。

島袋 孝一

プロフィール

株式会社ヤプリ
コミュニケーション本部 マーケティングスペシャリスト

2004年商業ディベロッパー「株式会社パルコ」入社。店舗リーシング・販促宣伝、経営企画室を経て、2013年よりデジタルマーケティングに従事。2016年総合飲料メーカー「キリン株式会社」に入社。グループを横断するデジタルマーケティング部に所属。LINE公式アカウント、SNS運営に従事。2019年1月より「株式会社ヤプリ」にコミュニケーション本部 マーケティングスペシャリストとして参画。

17:10~17:55 特別講演 モノづくり企業の新規事業と顧客体験の変化

デジタルトランスフォーメーションによって企業と顧客との関係が変わることがあります。また、全社的なDXへの取り組みだけでなく、デジタルを取り入れた新規事業の立ち上げも多くみられるようになりました。
本セッションでは、バイクのサブスクリプション事業を立ち上げたヤマハ発動機の深見氏、製薬会社の新規事業としてIoT服薬支援機器を開発したエーザイの辻本氏をお迎えしたパネルトークを行います。新規事業の立ち上げの経緯から既存事業とのシナジー効果、そして新規事業がもたらす顧客体験の変化について伺っていきます。

深見 剛彦

プロフィール

ヤマハ発動機株式会社
新ビジネス推進部 主事

2008年にヤマハ発動機入社後、オートバイ設計開発、本社営業、海外販社営業と上流(開発)から下流(販売)までの業務に従事。2018年から現在の新ビジネス推進部でオートバイシェアリング事業「月極ライダー」の開発・運営に取り組む。従来からある購入・一時利用に加え、月極ライダーでの所有体験をお客様に提案、個人に合った多様な使い方という側面からオートバイ市場活性化を目指す。

辻本 道彦

プロフィール

エーザイ株式会社
hhcソリューション本部

薬局店頭で販売される一般用医薬品の営業を経て、主にビタミン剤の商品企画・開発を長年に亘り担当。その後、2009年に新設の顧客対応組織にて服薬支援機器の開発に着手し、2017年に現在の組織にて発売。

モデレーター:梶川 元貴

プロフィール

株式会社翔泳社
Biz/Zine編集部

早稲田大学卒業後、編集制作プロダクションにて、書籍編集・書籍の誌面レイアウト・電子書籍制作を4年半経験。2018年7月に株式会社翔泳社に入社し、Biz/Zine編集部を担当。

開催概要

名称 Biz/Zine Day 2019 Autumn
日時 2019年10月9日(水)10:30~17:55 ※受付開始10:00
会場 大崎ブライトコアホール
〒141-0001 東京都品川区北品川5丁目5-15
大崎ブライトコア3F
主催 株式会社翔泳社 Biz/Zine編集部
参加費 無料(事前登録制)
注意事項 ※プログラムの内容・講演者などは都合により予告なく変更する場合があります。それに伴い終了時間も変更となる場合がございます。予めご了承ください。
※座席は先着順となります。混雑時には、立ち見となる可能性がございます。
※再入場、途中の入退場が可能でございます。
※お申込みされたご本人様のみご参加いただけます。代理でのご参加は出来ませんので、予めご了承ください。

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プラチナ

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行動規範

本イベントでは、すべての参加者、スピーカー、スポンサーとスタッフはイベント開催中およびその前後を含め以下の行動規範に従うことへの同意を必要とします。主催者はイベント開催を通じてこの規範の実施を徹底します。私達主催者は誰にとっても安全な環境を確約するためにすべての参加者が協力することを期待しています。

全員がハラスメント行為なく、本イベントに参加し体験できる環境の提供に最善を尽くします。私達主催者は、イベント参加者によるハラスメント行為を一切許容しません。

ハラスメント行為には、言葉による性別、性的指向、障碍の有無、外見、身体の大きさ、人種、宗教に関する攻撃的なコメント、公的空間での性的な映像表現、意図的な威力行為、ストーキング、つきまとい、写真撮影や録音によるいやがらせ、トークやその他のイベントに対して繰り返して中断しようとする行為、不適切な身体接触、そして望まれない性的な注意を引きつける行為を含みます。

他者を傷つける・苦痛を与える・不利益を与える言葉や行為、映像表現を使うことは会場およびイベントに関連するいかなる場でも不適切であり、その適用範囲は発表やトークの内容、ワークショップ、展示、関連パーティー、ツイッターやその他のオンラインメディアでの発言を含みます。これらのルールを破ったイベント参加者は、主催者の判断によって、会場中の行動を制限されたり、参加費(協賛金)の返却なく、本イベントからの追放処分を受けることがあります。

https://2012.jsconf.us/#/about & The Ada Initiative
https://ja.confcodeofconduct.com/ & 会議での行動規範
この行動規範は上記をべースに改修し、Creative Commons Attribution 3.0 Unported Licenseでライセンスされています。