パナソニック史上初めてデザイナー出身として執行役員に就任した臼井重雄氏、日立製作所のデザイン組織で長年、その進化と変遷を当事者としてリードしているデザインセンタ 主管デザイン長 丸山幸伸氏の対談セッション。
企業の垣根や立場を越え、デザイン組織やデザイナーの進化や役割の変化を体現・実践されてきた両者の知見をお届けする。
臼井 重雄[パナソニック ホールディングス/パナソニック]
パナソニック ホールディングス株式会社 執行役員 デザイン担当
パナソニック株式会社 執行役員 チーフ・カスタマーエクスペリエンス・オフィサー(CCXO)、デザイン担当、ブランド・コミュニケーション担当
1990年 松下電器産業(現パナソニック)入社。AV機器や家電のデザインを経て2007年 中国・上海に赴任。デザインセンター中国拠点長として一から組織を立ち上げ、現地発のデザインを生み出す集団へと成長させる。帰国後、2017年にアプライアンス部門デザインセンター長として家電デザインの変革に尽力。2018年Panasonic Design Kyoto拠点立ち上げ。2019年よりパナソニック全社のデザイン本部長を兼任、2021年に執行役員に就任。2022年4月の事業会社化以降は、パナソニック ホールディングス執行役員とパナソニック執行役員を兼任。パナソニックグループのデザイン経営を主導するとともに、パナソニックのCCXOとしてデザイン及びブランド・コミュニケーションを牽引。
丸山 幸伸[日立製作所]
株式会社日立製作所
研究開発グループ デザインセンタ 主管デザイン長/ Head of Design
日立製作所に入社後、プロダクトデザインを担当。2001年に日立ヒューマンインタラクションラボ、2010年にビジョンデザイン分野を立ち上げ、2016年に英国オフィス Experience Design Lab.ラボ長。帰国後はロボットやスマートシティのサービスデザインを経て、日立グローバルライフソリューションズ(株)に出向しビジョン駆動型商品開発戦略の導入をリード。デザイン方法論開発、教育にも従事。2020年より現職ならびに、2023年より武蔵野美術大学造形構想学部教授。