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日本のIT業界は3つの世界に袂を分かったようにみえる。
経済不況に苦しみながらも大資本の体力をいまだ有し、システムの高品質、高可用性を追求し、ときに高コストを厭わないエンタープライズの世界。一方で、熾烈な競争を生き残るために、新しいテクノロジーを積極的にとりいれ、低コスト&スピードを重視するソーシャル・ゲームの世界。そして、新しいフロンティアを創りあげようと気を吐くスタートアップも日本では、2012年が元年といわれており、その世界観がみえてきた。
所属する世界における課題の本質が見えるのは、より抽象度の高い視点で全体から部分を観たとき。
このセッションでは、異なる世界観を説明するとともに、クラウドデザインパターンを使って、3つの世界のAction!がどう変わっていくのかを考察し、日本から発信して世界で受け入れられるモノづくりへの可能性を言及する。
アマゾンデータサービスジャパン株式会社 技術統轄本部 本部長
JAWS-UG
1976年大阪府生まれ。東京大学工学系大学院機械情報工学科修了。米国カーネギーメロン大学MBA(経営学修士)修了、同大学MSE(ソフトウェア工学修士)修了。
AWSの可能性に魅せられ、2010年に日本市場の立ち上げにエバンジェリストとして参画。2012年より、アーキテクト、トレーニング、コンサル部隊を統括。CDPの発起人。イカとミスチルとAWSをこよなく愛する。普段の趣味は子育て、テニス、フットサル。2013年の目標はトライアスロン完走。
『Amazon Web Services クラウドデザインパターン 設計ガイド』『Amazon Web Servicesガイドブック』『アジャイル開発の本質とスケールアップ』他、著作翻訳多数。