本セッションでは、近年の技術のコモディティ化によって「エンジニア自身がコモディティ化してしまう」というテーマにフックに、これからのエンジニアが目指すべき道標の1つお話できればと思います。
今までなかった技術が登場しても、すぐに製品化され、皆が平等に利用可能な「武器」となります。
すべてが、X as a Serviceになり技術の平均化が行われると(誰が実装しても大体同じにできる)、いちエンジニアがもたらすパフォーマンスにも差異がなくなっていきます。エンジニアもコモディティ化するのです。
最近では「No Code」も発展し、実際に複雑なコーディングをしなくてもアプリケーションが作成可能になりつつある中で、私たち技術者はその波に押され、エンジニアとしてのスキル「だけ」では淘汰されてしまいます。
エンジニアが進むべき道は大きく分けて、武器を作りコモディティ化を促進する側か、武器を使い倒して事業を作りスケールさせる側かの大きく分けて二択。 しかし、どちらに舵を切るとしても今後必要になるのが、一部の天才を除いては「コードを書く」というシンプルな行為だけでは勝てない世界になっていきます。今回は、そうした中でエンジニアリングを武器に事業のスケールに注力したエンジニアたちについてお話します。
石垣 雅人[DMM.com]
合同会社DMM.com
メンバーシップサービス部 部長 兼 VPoE室
エンジニア 新卒入社
2017年より、DMMにおける3500万会員のID基盤、認証基盤のプロダクトオーナー、2020年よりDMMの入り口である総合トップなどを管轄する総合トップ開発部の立ち上げを行い、部長を務めた。
現在は、事業の立ち上げ→スケールから、ID・認証を管轄するメンバーシップサービス部の部長、DMM全体のエンジニア・デザイナー組織課題を解決するVPoE室を兼務。
著書 『DMMを支えるデータ駆動戦略』(マイナビ出版,2020)