2011年3月11日に発生した東日本大震災からまもなく4年を迎えようとしています。
震災発生直後から個人や企業としてクラウドを活用し支援を行った事例も数多くあります。昨年も多くの自然災害により各地に甚大な被害がもたらせましたが、この日本という、災害とは無縁でいられない国に住む我々として、どのように災害に向き合っていけば良いかをクラウド技術を中心に考えてみます。技術者としての社会貢献やそれを通じた個人の技術的成長についても一緒に考えたいと思います。
【ファシリテーター】及川 卓也〔Hack For Japan〕
Hack For Japan
大学卒業後、外資系コンピューターメーカーなどでソフトウェア開発業務に携わる。その一方、2011年の東日本大震災をきっかけにITで震災復興や防災・減災に貢献する開発者コミュニティであるHack For Japanを立ち上げ、Hack For Japanスタッフとして、被災地を中心とした開発イベントや若年層向けのプログラミング教育に取り組む。また、2013年から、より広くITによる防災・減災を考えるコミュニティとしてITx災害を発足させる。
【パネリスト】岡田 良太郎〔アスタリスク・リサーチ〕
株式会社アスタリスク・リサーチ
エグゼクティブ・リサーチャ
アスタリスク・リサーチ 代表取締役。IPA技術本部にて8年非常勤研究員を務めた際にはOSS推進、セキュリティ教育、自治体IT調査、また東日本大震災後の災害対応調査プロジェクトを担当しました。技術コミュニティの活動としては、「ITx災害」会議、WASForum Hardening Project、OWASP Japanリーダーなど、ソフトウェア技術に関わる先進的かつ国際的な情報交流活動のファシリテータ、オーガナイザーとして普及啓発を推進しています。本業では、ソフトウェア・セキュリティマネージメント、オープン・プラットフォームの活用戦略を専門としています。MBA(BBT)、CISA。
【パネリスト】大石 良〔サーバーワークス〕
株式会社サーバーワークス
1973年新潟市生まれ。東北大学経済学部を卒業後、丸紅株式会社でISP事業に従事し、2000年に同社を設立。2009年からはAWS専業のクラウドインテグレーターとして事業を展開しております。東日本大震災後のAWSを活用した日本赤十字社への支援活動などで脚光を浴びる事になりました。翔泳社主催のDevelopers Summit 2013ではスピーカーとしてベストバリュー賞を受賞。全国都道府県の情報産業サービス協会、AWSユーザー会、経済産業省セミナー等講演多数。
【パネリスト】臼田 裕一郎〔防災科学技術研究所〕
独立行政法人 防災科学技術研究所
社会防災システム研究領域
災害リスク研究ユニット プロジェクトディレクター
2006年より同所に入所し、現在は同職、自然災害情報室長、レジリエント防災・減災研究推進センタープロジェクトディレクター等を兼任。eコミュニティ・プラットフォームや官民協働危機管理クラウドシステムなど、平時の防災活動や災害時の対応を支援する情報システムを開発・オープンソース公開するとともに、東日本大震災を始め、各地での災害対応を支援。「協働/ガバナンス」をコンセプトに、一人ひとりの防災から地域活動、国家プロジェクトまで、これらを繋ぐべく取り組んでいます。長野県出身。慶應義塾大学大学院修了、博士(政策・メディア)。