2015 年に JavaScript は 16 年ぶりの大幅な言語仕様改訂が行われ、ブロックスコープ、クラス、モジュール、アロー関数、デフォルトパラメータなどの糖衣構文、多くの便利なクラスやメソッドが追加されました。各ブラウザや Node.js で急速に最新言語仕様で効率的な大規模開発が可能になってきており、既存ブラウザで動作可能な JavaScript に変換するトランスパイラなど周辺ツールも充実してきています。
今回は ECMAScript 2015 として標準化された JavaScript 新機能のポイント、実運用のための注意やツール、今後の新しい標準化方針をまとめて解説すると共に共に、JavaScript のバイナリフォーマットとして C 言語相当の速度を実現する Web Assembly などの最新トレンドについても紹介いたします。
浅井 智也 [Mozilla Japan]
Mozilla Japan
モバイル&エコシステムマネージャ
Mozilla
学生時代に Web 技術文書を翻訳、Firefox 1.0 から Mozilla 製品の日本語リリースを担当。インターネットをすべての人々の利益になる方向へ発展させる Mozilla の目標に共感し、大学院卒業後 Mozilla Japan に参加。
オープンプロセスに基づく新しいものづくりを日本に広げるべく、Firefox OS の国内展開や Web プラットフォームとアプリのエコシステム活性化に努めるほか、夢を見せるエバンジェリストとして、Mozilla 製品や最新 Web 技術の魅力を伝えている。