既に理解が広まり、経験者も多くなっているアジャイル開発ですが、うまく行く前提条件として、自社サービスだったり、準委任契約だったり、発注担当者との信頼関係が成り立っていたりします。アジャイルウェアでは、オーダーメイドのWebシステムを請負契約で受託開発していますが、今までは顧客に理解があったり、信頼関係があるので、あまり問題にもなりませんでした。最近はLychee Redmineの販売先となる大企業から当然のようにWFの成果物が求められる発注が来るため、どのようにして、アジャイル開発を守っているかのお話をしたいと思います。
川端 光義 [アジャイルウェア]
株式会社アジャイルウェア
代表取締役CEO
1998年からソフトウェア開発を15年以上経験。2004年に「バグがないプログラムのつくり方」を出版、XPJUG関西支部の代表を務め、アジャイル開発を現場で実践。ICSE2006でアジャイル開発の経験論文を発表。2007年、Rubyの受託開発を始め、2012年、株式会社アジャイルウェアを設立。2014年にはOSSのRedmine機能拡張プラグイン『Lychee Redmine』パッケージを自社開発・販売する。オーダーメイドの受託開発とRedmine事業の2本柱で理想的なアジャイル開発を目指す。