自然言語処理と機械学習を利用して、意思決定を支援するソリューションを提供できるIBM Watson。医療やサイバーセキュリティなど、様々なソリューションを提供するため、その分野独自の知識をWatsonに与えなくてはいけません。このWatsonに知識を「教える」ためにも、自然言語処理や機械学習の技術が使われています。このセッションでは、この「Watsonに知識を教える」ためのプラットフォームであるWatson Knowledge Studioを通じて、Watsonがどのように知識を得て、それを利用しソリューションを提供しているのか、またこれらのようなコグニティブテクノロジーが将来どのような世界をもたらすのかについてお伝えします。
村上 明子 [日本アイ・ビー・エム]
日本アイ・ビー・エム株式会社
Watson開発 Depelopment Lead
1999年日本アイ・ビー・エム株式会社入社。以後、同社東京基礎研究所において自然言語処理の研究に従事、テキスト・マイニング・ツールIBM TAKMIの研究開発において、品詞管理や辞書作成などを担当した後、2016年1月より同社Watson開発に異動、知識処理の学習データ等を作成する製品の開発リードを担当。入社して以来の研究テーマは一貫してSNSなどの人と人のコミュニケーションの文書を対象としたコミュニケーション分析。近年ではITを活用した災害からの復興や減災、リスク管理を実現する「レジリエント工学」の分野にも関わり、2015年には一般社団法人 情報支援レスキュー隊を設立、理事に就任。著書『チャンス発見の情報技術』東京電機大学出版(共著)、『情報検索の基礎(共立出版)』(共訳)『Google Hacks』 第2版、第3版(オライリージャパン)(共訳)。情報処理学会会員、言語処理学会会員、人工知能学会会員。