【16-A-3】 エンタープライズアジャイル

  

アジャイル宣言から17年。企業はその後もさまざまな荒波にさらされてきました。仮想化、クラウド、継続的デリバリー/DevOps、リーンスタートアップ、スマホシフト、AI/ディープラーニング、コンテナ、マイクロサービス、デザイン思考、デジタルトランスフォーメーション、FinTech ...。大企業の中にいて、日常の仕事をこなしていると、そのような荒波を直接感じることが、できないかもしれません。しかし昨今、すでにスタートアップ企業との優位性は逆転し、小舟のような俊敏性を持つ小さなTech企業に、タンカーのような重厚さの大企業は振り回されるようになりました。一人の開発者としては、この売り手市場、大企業がどうなろうと実力さえあれば食っていけそうではありますが、しかし、ちょうど自分の属している企業が具合悪くなるのは、とてもめんどくさいので避けたいところです。大企業にいても、スタートアップ企業にいても、同じように最先端のテクノロジーを使って価値を生み出していきたい。ということで、多くのエンジニアはそんなことに興味がないかもしれませんが、大企業と技術トレンドとアジャイルをめぐる世の中の動きについて考えてみたいと思います。

川口 恭伸 [楽天]

楽天株式会社
エデュケーションビジネス開発グループ
スクラムギャザリング東京実行委員会

株式会社でアジャイルコーチとして、よりうまくやりたいチームの相談を受けたりコーチに行ったり研修を提供する仕事をしてきましたが、新たに新サービス開発の担当として社内外の皆さんのお役に立つべくがんばることになりました。Rakuten TechnologyConference 実行委員、Regional Scrum Gathering Tokyo 実行委員、DevOpsDays Tokyo実行委員をしています。共訳書に「Fearless Change」(丸善出版)「Software in 30 Days」(アスキー・メディアワークス)、「ジョイ・インク」(翔泳社)、監訳書に「ユーザーストーリーマッピング」(オライリー・ジャパン)があります。
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