13-E-1 02/13 10:00 ~ 10:45
UXデザインが大事なのはわかるけどエンジニアの私ができることってなんでしょう?

このセッションでは、開発者の立場からUXデザインをどう捉えたら良いのかについてお話しします。(私は大学の研究者ですのでどうしても)UXデザインの基礎的・理論的な話を(しないと気が済みませんが、それを)ベースとしながら、具体的に開発者ができることについて一緒に考えたいと思います。今回のテーマは「ともにつくる」とのことです。このセッションを通して、開発者にとってその先にあるユーザーの体験を意識してほしいという想いでお話したいと思います。

なお、開発者と言っても様々な立場があるでしょう。ここでは、主に大手企業のソフトウェア開発系の現場を事例としつつお話しすることになると思いますが、同じ環境にない方でも役立つ視点が得られるようお話ししたいと思います。どちらかというと、明日の実装に役立つ何かではないです。むしろ、ユーザー体験の考え方、UXデザインの発想を正しく知ることになればと思います。

安藤 昌也[千葉工業大学]

千葉工業大学
先進工学部 知能メディア工学科 教授

早稲田大学政治経済学部経済学科卒業。2009年総合研究大学院大学文化科学研究科メディア社会文化専攻博士後期課程修了。博士(学術)
NTTデータ通信株式会社を経て、経営コンサルティング会社取締役シニアコンサルタントに就任。早稲田大学非常勤講師、国立情報学研究所 特任研究員などを兼務。2008年、産業技術大学院大学 助教。2011年千葉工業大学工学部デザイン科学科准教授、2015年同教授、2016年より現職。ユーザエクスペリエンスデザイン(UXD)や人間中心設計(HCD)などの研究・教育に従事。著書に『UXデザインの教科書』(丸善出版)がある。普段は僧侶でもある。ヒューマンインタフェース学会論文賞、同研究会賞受賞、人間中心設計推進機構 優秀講演賞など受賞多数。