14-A-8 02/14 17:25 ~ 18:25
キャリアトランスフォーメーションをみんなで考えよう~開発者から事業責任者、役員へのキャリアパスはどうよ~

スクラムに舵を切る開発現場が急増していますよね。スクラム開発チームのメンバーが会社を超えて盛り上がっている一方で、プロジェクトの統括責任者である「プロダクトオーナー」は、スクラムの定義では担当領域が広すぎる上に、学ぶためのまとまったドキュメントが、アメリカ本国にもない状況です。そのためか、イベントで書籍の販売をしていると、開発者の方々から、プロダクトオーナーに役割を変えたいと思ったときに、「どの本がPO入門書ですか?」と問い合わせをいただくことも増えてきました。

個人的には、ぜひ開発者サイドからPOやらプロダクトマネージャーやら、事業サイドを目指す人が増えてほしいと思っています。開発がわからないPOは、POにとっていちばん大事な仕事である「開発チームにどの順番で何を作ってもらうかを都度決定するとともに、全体の進捗を明らかにすること」を実行するのが現状難しいと考えるからです。
そしてまた、開発者から役員を目指す人も増えてほしいと思っています。ITだらけの世の中になった今、経営の視点に、エンジニア目線がますます重要になってくると思うからです。

今回、開発者→PO→事業責任者とキャリアトランスフォーメーションをしてきた方々に、ご自身が開発者からPOになった経験談や、事業責任者から見た、POの役割や開発チームの役割を話して頂き、デブサミ参加者にキャリアチェンジの足がかりや、開発チームとPOのコミュニケーション改善に役立てていただけるようなセッションになれればと思っています。

【パネラー】石井 智康[石井食品]、市谷 聡啓[ギルドワークス/エナジャイル]、黒田 樹[リクルートテクノロジーズ]
【司会】岩切 晃子[翔泳社]

石井 智康[石井食品]

石井食品株式会社
代表取締役社長 執行役員

ソフトウェアエンジニアとして、コンサルティング会社にて大企業の基幹システムの構築やデジタルマーケティング支援に従事。2014 年よりフリーランスとして、アジャイル型受託開発を実践し、ベンチャー企業を中心に新規事業のソフトウェア開発及びチームづくりを行う。2017 年から祖父の創立した石井食品株式会社に参画。地域と旬をテーマに農家と連携した食品づくりを進めている。現在のライフスタイルに合った「豊かな食」のあり方を模索中。認定スクラムプロフェッショナル。アジャイルひよこクラブ幹事。

市谷 聡啓[ギルドワークス/エナジャイル]

ギルドワークス株式会社 代表取締役
株式会社エナジャイル 代表取締役
DevLOVEコミュニティ ファウンダー

サービスや事業についてのアイデア段階の構想から、コンセプトを練り上げていく仮説検証とアジャイル開発の運営について経験が厚い。プログラマーからキャリアをスタートし、SIerでのプロジェクトマネジメント、大規模インターネットサービスのプロデューサー、アジャイル開発の実践を経て、ギルドワークスを立ち上げる。それぞれの局面から得られた実践知で、ソフトウェアの共創に辿り着くべく越境し続けている。訳書に『リーン開発の現場』(共訳、オーム社)、著書に『カイゼン・ジャーニー』『正しいものを正しくつくる』がある。

黒田 樹[リクルートテクノロジーズ]

株式会社リクルートテクノロジーズ
執行役員

SIerにて官公庁系の大規模開発のシステムアーキテクトとして幾つかの開発を経てリクルートホールディングスに入社。様々なチームに対してスクラムやリーンスタートアップの導入支援、マイナー出資先の海外スタートアップのグロース支援を経て、リクルートテクノロジーズに籍を移しエンジニアリングマネージャーとして既存メディアや新規事業領域の開発マネジメントなどに従事。現在は執行役員としてエンジニア組織をマネジメントしている。2018/2019/2020年Developers Summitコンテンツ委員。

【司会】岩切 晃子[翔泳社]

株式会社翔泳社
取締役
コンピュータ出版販売研究機構会長

デブサミの初代オーガナイザー。本、IT、コミュニティで社会をブーストする人を増やすために、日夜行脚中。楽天テクノロジーアワード2012 ルビィ賞を、自宅の倉庫に置いた「箱庭ライブラリ」の運営に対し、本を通じた人と人とのつながりを生み出し、地域にも貢献する活動として、大阪府立大からマイクロライブラリーアワード2018を受賞。プロボノとして「旅するAgile本箱プロジェクト」運営中。