ChatGPTの登場から、あっという間にAIエージェント・AIエディターが登場し、開発現場での生成AI活用は爆発的に広がっています。しかし「AIにどう指示を出せばいいのか?」「手直しが多くてうまく使えている気がしない」「人に任せようか、AIに任せようか」といった、実際の活用に悩む声も多く聞かれます。
本セッションでは、人とAIの共通点と違いを捉え、明日からのチームやAIとの協働をもっとスムーズにするためのヒントとなるような発表を公募したなかから、3つのセッションをお届けします。AIとの開発が当たり前になりつつある今だからこそ、人間らしさが際立つ場面も増えています。この変化を楽しみながら、より良い協働を考えていきましょう。
【Devin×GitHub Copilotで“10人分”の仕事は出来るのか?】山河 征紀[ウルシステムズ]
「人は増やせない。でもたくさんの画面とAPIを短期間で作らなきゃ終わる!」
そんな状況で「Devin」と「GitHub Copilot」を投入して、“10人分の開発”をガチで試してみた話です。
正直どこまでいけるの?どうやったら10人分働けるの?AIと仲良くするコツあるの?そんな現場のリアルを、いいこともダメだったこともお話しします!
みんなで爆速開発の未来へ向かいましょう!
【マネージャーを諦めた僕のAIマネジメント】kenkoooo[estie]
Devin や Copilot Agent など、AI をチームメンバーとして開発チームに迎え、実装タスクをやってもらうケースが増えています。人間のメンバーと同様に指示を出すことで無限の体力で働いてくれる AI は開発のあり方を大きく変えるものではありますが、指示の出し方やタスクの渡し方に工夫が求められます。このセッションでは、AI にも有効なピープルマネージメントのノウハウや、逆にピープルマネージメントではアンチパターンとされている手法が AI には有効であるケースを紹介します。
【AIが間違えないように、間違えても見つかるように、構造的かつ分割的に指示する手法】澁井 雄介[LayerX]
各種AIを活用してコーディングやドキュメント作成を自動化することが増えました。私もアイデア出しにChatGPTを使い、コーディングにCursorを使い、ドキュメント作成にObsidianを使う日々です。しかしAIは私ではありません。私の考え方は自分しか知らないのです。AIから自分好みのドキュメントやコーディングを得るためには、AIに自分のスタイルを含めて指示する必要があります。そのプラクティスとして、プロンプトを構造的に書き、分割して管理する手法を編み出しました。AIが想定通りの結果を出すこと、または結果が想定外でも、間違え方を想定内に収める方法を説明します。
【司会】近藤 佑子[翔泳社]
株式会社翔泳社
CodeZine編集部 編集長
Developers Summit オーガナイザー
岡山県出身。2014年に株式会社翔泳社へ入社。ソフトウェア開発者向けWebメディア「CodeZine」の編集・企画に従事し、2017年から開発者カンファレンス「Developers Summit」を牽引。2020年よりCodeZine編集長を務める。2021年には、登壇者をすべて女性エンジニアとしたカンファレンス「Women Developers Summit」を創設。AIにインターネット以来の衝撃を受け、 「AIと踊る編集者」を掲げ、執筆・登壇・パフォーマンスなど多彩な個人活動を行っている。