生成AIおよびエージェンティックAIの時代において、大規模言語モデル(LLM)を組み込んだソフトウェアの導入と開発が急速に進んでいます。このため、LLMの活用技術は多くのソフトウェア開発者にとって必須のスキルとなりました。かつて効率の良いプログラムの開発には、OS・コンパイラ・計算機アーキテクチャの理解が不可欠であったように、LLMを基盤とするソフトウェア開発においても、LLMの仕組みの理解が不可欠です。本セッションでは、同タイトルの書籍をベースに、LLMアプリケーションの開発手法とLLMの仕組みを学ぶ意義について紹介します。
奥田 勝己[三菱電機]
三菱電機株式会社
先端技術総合研究所 先進基礎研究部 Senior Expert
最近の研究テーマはLLM×プログラミング言語/ソフトウェア工学。マサチューセッツ工科大学(MIT)にて2023年より2年間、客員研究員としてLLMを用いたプログラミング言語の拡張やコード最適化の研究に従事。企業では長年、プログラミング言語技術、コンパイラ、および組み込みシステムの研究開発を推進。その成果は、産業機器、宇宙システムなど様々な製品やシステム開発に応用されている。著書に『仕組みからわかる大規模言語モデル 生成AI時代のソフトウェア開発入門』。東京大学大学院情報理工学系研究科博士課程修了。博士(情報理工学)。PMP。