行政の業務でもっと生成AIを活用したい!そんな東京都の各局や区市町村の声に応えるため「生成AIプラットフォーム」をGovTech東京で準備してきました。昨年度の20団体への実証支援と1年間の社内検証で分かったのは「ただAIを使うだけでは期待する成果が出ない」ということでした。システムプロンプトの改善、RAG・ワークフローの柔軟な対応、そして社内でのドッグフーディングによる改善サイクルを通じて、現場で本当に使えるツールへと育てています。学んだポイント、2026年の本格稼働に向けた課題、そして今後の展開まで。行政プラットフォーム開発の等身大の記録をお話しします。
橋本 淳一[GovTech東京]
一般財団法人GovTech東京
AI・イノベーション室 エキスパート
前職であるSTORES株式会社では、ビジネスの立ち上げ期から事業開発やプロダクトマーケティングのプロジェクトに従事し、新規プロダクトの立ち上げや事業価値の最大化に貢献。経済産業省や東京都と連携したキャッシュレス推進プロジェクトにも参画し、全国のキャッシュレスインフラを促進するなど、公共のデジタル化の進捗に寄与してきた。2024年1月にGovTech東京へ参画。主に自治体における生成AI活用プロジェクトを担当し、行政における生成AI活用基盤となるプラットフォームのエンハンスメントに携わっている。