タイムテーブル

10:00 ~ 10:40 基調講演
【喜多羅滋夫×齊藤愼仁が斬る】
「2025年の崖」まであと1年……レガシー脱却に手こずる企業の実態と突破口

経済産業省が「DXレポート」にて「2025年の崖」を指摘してから5年が経過しようとしています。そのままの状態でいくと「崖」に落ちてしまうと警鐘を鳴らしていましたが、日本企業は前進できているのでしょうか。
2023年2月にIPA(情報処理推進機構)が公表した「DX白書2023」によると、レガシーシステムが半分以上残っていると答えた企業が4割を超えています。不確実性の高い現代において、レガシーシステムから生じる問題に向き合わなければセキュリティリスクや企業の価値を高めるデータ活用などの足かせとなりかねません。では、レガシーからの脱却を掲げる企業が思うように進められない背景にはどんな事情があり、それらを阻む要因とは何でしょうか。
本セッションでは、レガシーシステム脱却の舵取りを担う“情報システム部門”に焦点を当てます。情報システム部門を中心としたデジタル変革(DX)の支援をはじめ、日清食品ホールディングスでグループ全体のCIOとしてDXをけん引し、DXレポートにも携わった喜多羅滋夫氏と、文部科学省の最高情報セキュリティアドバイザーも兼務する齊藤愼仁氏が徹底議論。モデレーターは、自身も情報システム部の経歴を持ち、日本企業のDXの取り組みを取材するノンフィクションライターの酒井真弓氏が務めます。
まずはレガシーシステムからの脱却ができていない企業の実態から“成功/失敗する企業に共通するポイント”は何かを探り、情シス担当者がまず最初に何から着手していくべきなのか、道筋を示します。
数々の成功と失敗の現場を見てきた2人だからこそ話せる本音の議論をお見逃しなく!

喜多羅 滋夫 [喜多羅]

喜多羅株式会社
Chief Evangelist

P&Gとフィリップモリスにて20年余り、主にマーケティングや営業部門の情報活用支援に従事する。2008年から5年間のフィリップモリスジャパンIT本部長を経て、2013年に日清食品グループ初のCIO(最高情報責任者)として入社。SAPを核とした新基幹システム導入を皮切りに、グローバル化と標準化を軸に、グループの情報基盤改革の指揮を執る。2018年経済産業大臣賞受賞、2020年DX銘柄選定。2021年4月から喜多羅株式会社Chief Evangelistとして、事業会社のITとイノベーションを活用した事業変革支援や、カスタマーサクセスの実現に取り組んでいる。

齊藤 愼仁 [クラウドネイティブ/文部科学省]

株式会社クラウドネイティブ 代表取締役社長
文部科学省 最高情報セキュリティアドバイザー

データセンターや科学技術計算向けのサーバーハードウェア、GPUやコプロセッサを用いた高密度計算機などの企画・設計に参画後、国内最大級のAWSインテグレーターにて、情報システム、ネットワーク、セキュリティの3チームを統括し、情報セキュリティ、個人情報、PCIDSS管理責任者を兼務。2017年に、情報システムコンサルティングを主な事業とする株式会社クラウドネイティブを創業。2022年7月より文科省の最高情報セキュリティアドバイザーに就任。

【モデレーター】酒井 真弓 [ノンフィクションライター]

ノンフィクションライター
  
ノンフィクションライター。IT系ニュースサイトのアイティメディア(株)で情報システム部、イベント企画を経て、2018年フリーに転向。広報、イベント企画、コミュニティ運営、イベントや動画等のファシリテーターとして活動しながら、民間企業から行政まで取材・記事執筆に奔走している。日本初Google Cloud公式エンタープライズユーザー会「Jagu'e'r(ジャガー)」のアンバサダー。著書『ルポ 日本のDX最前線』(集英社インターナショナル)、『DXを成功に導くクラウド活用推進ガイド CCoEベストプラクティス』(日経BP)、『なぜ九州のホームセンターが国内有数のDX企業になれたか』(ダイヤモンド社)、『成功するコミュニティの作り方 - 企業の成長・変革のための実践ガイド』(リックテレコム)。EnterpriseZineで、「酒井真弓の『Enterprise IT Women』訪問記」連載中。

10:50 ~ 11:30
持続的な企業の競争力強化に向けて、いま取り組むべき間接費業務改革

世界的な物価/賃金の上昇も受けて、コロナ禍前後で企業を取り巻く事業環境はすっかり様変わりしました。深刻な人手不足が進む中、付加価値業務に注力するための業務効率化は当然のことながら、大量・少額・不規則に発生する間接費を高度に管理し、コスト削減とガバナンス強化を早期に実現する重要性が高まっています。未来にわたる企業の競争力強化、企業価値向上の土台として取り組むべき間接費領域の業務改革についてお伝えします。

本セッションは、株式会社コンカー様の提供でお送りいたします。

加藤 雅之 [コンカー]

株式会社コンカー
エンタープライズ営業本部 ラージマーケット営業部 部長

大阪大学外国語学部を卒業後、日本電気株式会社に入社。国内外の流通小売業向けのソリューション営業を中心として活動後、2018年株式会社コンカーに入社。以降、サービス営業部、ラージマーケット営業部にて、一貫して大企業様の間接費業務における改革を支援。2024年1月より現職。

11:40 ~ 12:10
ChatGPTの実務活用例5選と社内検証を成功させる3つのポイント

現在、ChatGPTなどの生成AIの話題が賑わっており、各社でもPoCが進むなか、「自社でどのように活用してよいかわからない」「セキュリティ面が心配」「上手く使える社員と、なかなか使いこなせない社員で差が出てしまう」などの課題がでています。本講演では、実際のビジネスシーンでのChatGPTの活用例や、社内での導入に必要なステップ、PoCを成功させるためのポイントなどを事例を交えながらご説明させていただきます。

本セッションは、株式会社ユーザーローカル様の提供でお送りいたします。

大手 大輝 [ユーザーローカル]

株式会社ユーザーローカル
生成AIコンサルタント

ユーザーローカルに入社後、WEBサイト解析、SNSマーケティングなど企業のデジタルマーケティング支援事業を行う傍ら、AIサービスの新規事業などに従事してきました。
現在は、法人企業向けChatGPT構築ツール「ユーザーローカル ChatAI」の立ち上げを行いながら、生成AIコンサルタントとして、企業内の生成活用支援に携わっております。

12:10 ~ 13:00
休憩時間(こちらの時間帯の配信はございません)

13:00 ~ 13:40 特別講演
“国内初事例”にチャレンジした明治の脱メインフレーム~年間維持コスト80%ダウンを実現~

本講演では、株式会社 明治がメインフレームから脱却した取り組み事例についてご紹介します。明治は30年以上にわたりメインフレームを利用してきましたが、現代のビジネス環境に合わせて新たな基盤への移行が必要だと考え、2020年から本格検討を開始。クラウドへの移行を支援する「AWS Mainframe Modernization」が提供開始することも後押しし、サービスを一部活用する形で2022年から移行に取り組み始めました。2024年6月にメインフレームからの脱却が完了する見込みです。
講演では、メインフレームからの脱却を決意した理由と狙い、移行した効果をお伝えします。またプロジェクト開始時、AWS Mainframe Modernizationを活用した国内事例はなく、当社が初めての採用となりました。国内初事例となる移行プロジェクトを振り返り、明治が直面した課題に対してどのような対応策を取り、それがどのような効果をもたらしたのかについても解説します。

古賀 猛文 [明治ホールディングス]

明治ホールディングス株式会社
執行役員 グループDX戦略部 管掌

1987年に明治乳業株式会社に入社。2011年に株式会社 明治に事業再編された後、2017年に情報システム部長に就任。その後、DXを含めた業務改革を推進。特に、2019年7月から2022年4月まで、会計関連の証憑を完全ペーパーレス化するプロジェクトの責任者として、プロセスの改善をリード。2022年4月にはデジタル推進部本部長、2023年6月には株式会社 明治の執行役員、2024年4月には明治ホールディングス株式会社の執行役員およびグループDX戦略部門管掌。

河合 利英 [明治ホールディングス]

明治ホールディングス株式会社
グループDX戦略部 業務1グループ長

1997年に明治乳業株式会社に入社。2004年に情報システム部へ異動。社内業務効率化を目的にアプリケーションの設計開発を推進。その後、2011年に株式会社 明治に事業再編による両社のシステム統合を担当。2020年に会計関連の証憑を完全ペーパーレス化するプロジェクトチームの兼務を経て、2021年にメインフレームを含む基幹システム担当グループ長へ。2024年4月には明治ホールディングス株式会社グループDX戦略部 業務1グループ長。

13:50 ~ 14:20
あらゆるデバイスを迅速・安全・簡単に一元管理する手法とは

競争が激化した市場では、点在するオフィスや工場という様々な場所において多様なITデバイスを活用し、ビジネスの俊敏性を高めていく必要があります。それに伴い、従業員や外部業者、人が介在しないOT/IoTデバイスなど、その管理は煩雑になる一方です。TeamViewerでは、このような環境においてどこからでも、どんなデバイスにでも安全・迅速にアクセスし、デバイスの制御・監視・修復を行えるリモート接続ソリューションを提供しています。単一プラットフォームで一元管理が可能なため、さまざまなデバイスの状況をシンプルに確認することが可能です。本セッションでは、煩雑なデバイス管理において、TeamViewerが具体的にどのような状況で有効なのかを解説します。

本セッションは、TeamViewerジャパン株式会社様の提供でお送りいたします。

加藤 春雄 [TeamViewerジャパン]

TeamViewerジャパン株式会社
ソリューションエンジニア

IT業界で20年以上のキャリアを持ち、リモートデスクトップサービスとストレージネットワーキングの技術面とビジネス面の両方を総合的に理解しています。複雑な問題を解決し、業務効率を向上させ、セキュリティを強化するためにテクノロジーを活用することに情熱を注いでいます。

14:30 ~ 15:00
DX先進企業のIT部門が実践する 「デジタルの民主化」で土台づくり

個人や組織の働き方が大きく変わる現代において、DXは企業にとって不可避の取り組み。
そしてDX実現には、サービスのデジタル化やビジネスモデルの変革だけでなく、業務プロセス全体のデジタル化が必要不可欠です。
しかし、要となるIT部門では既存システムの運用・保守や各部門からの要望・問い合わせ対応などにより、リソース不足の壁にぶつかっているのではないでしょうか。
本講演では、こうした課題を解決に導く「デジタルの民主化」やIT部門に求められる新しい役割について、ユーザー事例を交えてご紹介します。

本セッションは、株式会社ドリーム・アーツ様の提供でお送りいたします。

田村 陸 [ドリーム・アーツ]

株式会社ドリーム・アーツ
マーケティング部 マーケティンググループ

大学卒業後、大手人材会社の広告代理店に入社。セールスとして飲食店向け店舗運営システムの提案活動を経てチームリーダーに就任。新人教育やマネジメント業務に従事し、顧客の事業拡大に貢献。その後、事業推進グループに異動し新規事業管理やバックヤード設計を担当。
さらに活動の幅を広げるためドリーム・アーツにジョイン。現在は、マーケティング本部にてイベントの企画・運営やプレスリリース制作などのプロモーション活動を通して、日本大企業の変革を加速させる「デジタルの民主化」の普及に尽力。

15:10 ~ 15:50 特別講演
中外製薬が本気で挑む生成AI活用の全社ごと化 ~CHUGAI DIGITALが目指す生成AIの絵姿とは~

国内でも有数のDX先進企業として知られる中外製薬。昨今の生成AIの潮流においても、既に経営・事業計画と連動した具体的な戦略を策定し、業務改革から研究開発、新薬創造に至るまで、様々な領域でその活用を推進しています。本セッションでは、同社が目指す「全社的な生成AI活用」と「創薬イノベーション」について、生成AI活用推進の旗振り役が語ります。またセッションの後半では、同社の生成AI活用環境にまつわる疑問や課題、ここまでの成果について、モデレーターを交えてパネルディスカッションを行います。

関沢 太郎 [中外製薬]

中外製薬株式会社
デジタルトランスフォーメーションユニット デジタル戦略推進部 企画G グループマネージャー

2007年、中外製薬 製薬本部に入社。製剤・医薬品分析の業務に従事。
経済同友会への出向後、経営企画部にて短・中期経営計画策定やデジタルへの取り組みを推進。
2019年10月より現職。

横田 大典 [中外製薬]

中外製薬株式会社
デジタルトランスフォーメーションユニット ITソリューション部 プラットフォームサービスG グループマネジャー

SIerのインフラSE、ファーストリテイリング(UNIQLO)のコーポレートインフラ担当を経て2021年に中外製薬にキャリア入社。
ITソリューション部 プラットフォームサービスグループにて、中外製薬グループ全体のグローバルITインフラ基盤を統括。

谷川 耕一 [EnterpriseZine/DB Online チーフキュレータ―]

EnterpriseZine/DB Online チーフキュレータ―

かつてAI、エキスパートシステムが流行っていたころに、開発エンジニアとしてIT業界に。その後UNIXの専門雑誌の編集者を経て、外資系ソフトウェアベンダーの製品マーケティング、広告、広報などの業務を経験。現在はフリーランスのITジャーナリストとして、クラウド、データベース、ビッグデータ活用などをキーワードに、エンタープライズIT関連の取材、執筆を行っている。

16:00 ~ 16:30
投資対効果を最大化せよ!経営層がゼロトラストにコミットする方法

ゼロトラストを戦略として掲げる企業が増えていますが、インフラ、セキュリティ、業務アプリケーションなどを一気に変革することは難しく、オンプレミスとクラウドの両方に投資を続けることで投資対効果が上がらないという問題をよく聞きます。
本講演では、ゼロトラストへの変革によりどのような経営効果が創出されるかについて、経営層が注目すべきポイントを解説します。前半は、経営効果に重点を置き投資対効果を高めるポイントを、後半は、経営効果最大化のためにどのようなセキュリティトランスフォメーションが推奨されているのかをテクニカルな視点を盛り込みご説明します。

※本セッションは、ゼットスケーラー株式会社オンデマンドウェビナーの再放送となります。

本セッションは、ゼットスケーラー株式会社様の提供でお送りいたします。

後藤 和枝 [ゼットスケーラー]

ゼットスケーラー株式会社
シニアバリューアドバイザー

ITコンサル・新規事業開発分野で15年の経験。ITビジネスコンサルタントとして50社以上のデジタル分析業務実装に貢献。新規事業開発リードとしてデータイノベーションマーケット開発に貢献。シリコンバレーを中心に収益性高いイノベーション事例(流通業)を研究。Walden University(米国)で経営学博士課程卒業(2022年)

髙岡 隆佳 [ゼットスケーラー]

ゼットスケーラー株式会社
エバンジェリスト&アーキテクト

セキュリティ業界で20年の経験を活かし、セキュリティ投資の方向性について啓蒙活動を実施。2019年よりゼットスケーラーのエバンジェリスト&アーキテクトとしてクラウドセキュリティによるリスク削減や課題解決支援を行う。クラウドセキュリティアライアンス(CSA Japan)SDP WGにてゼロトラストモデル実装の啓蒙にも尽力