購買の流動性が高く、所有欲が低く、商品選択の省力化を重視するいわゆる「リキッド消費」の傾向が強くなっています。リキッド消費という言葉は出ずとも、「流動的なニーズ対応に追われている」「経営層に説明しやすいコスパ重視のわかりやすい施策ばかりになっている」「ユーザーが定着しない」「長期的なブランディングの効果を経営層から疑問視される」といった課題として、影響が現れています。変化する消費行動の中で、マーケターはどのような考え方を持ち、何を変え、何を守っていけばいいのでしょうか?
本セッションでは江端浩人氏をモデレーターに、資生堂の北原 規稚子氏とタイミーの木村 真依氏がリキッド消費時代にマーケターが求められる考え方や、ブランディングの必要性を具体的な事例を交えて語り合います。
日々の業務に向き合いつつも「今のやり方だとユーザーとの中長期的な関係が築けない、本当にそれでいいのか?」「流動的な消費に対してブランディングが必要なのかわからなくなってきた」といった疑問を感じている方に、おすすめのセッションです。
iU大学 教授
江端浩人事務所 代表
MAIDX LLC代表、AlMONDO事業顧問。米ニューヨーク・マンハッタン生まれ。米スタンフォード大学経営大学院修了、経営学修士(MBA)取得。伊藤忠商事の宇宙・情報部門、ITベンチャーの創業を経て、日本コカ・コーラでマーケティングバイスプレジデント、日本マイクロソフト業務執行役員セントラルマーケティング本部長、アイ・エム・ジェイ執行役員CMO、ディー・エヌ・エー(DeNA)執行役員メディア統括部長、MERY副社長などを歴任。現在はMAIDX LLC、iU情報経営イノベーション専門職大学教授、江端浩人事務所代表、AlMONDO事業顧問等として各種企業のデジタルトランスフォーメーションやAI活用の次世代デジタル人材の育成に尽力している。メンバー7,600名次世代マーケティングプラットフォーム研究会主宰。MGCマーケティングギルドコミュニティメンバー/事務局。
資生堂ジャパン株式会社
マーケティングリレーション本部長
ライオンにて営業、ビューティーケア分野のブランドマネージャーに従事した後、資生堂にてTSUBAKI、ELIXIR、MAQuillAGE等のブランドマネジメント、メイクアップ部門のVP、副CMO、マーケティング本部長を歴任。ゼロからイチの価値を創り出すブランディングを強みとし、ブランドパーパス実現、ブランドのプロポジション強化につながる戦略やエグゼキューションを常にリードしてきた。アート&サイエンス発想でマーケティング成果を最大化する組織づくり、人材育成にも従事。現在は資生堂でのマーケティングに加え、フリーのブランドクリエイターとして、化粧品業界以外のブランディング、コンセプト開発、マーケティングのサポートも兼務。2021年からJMAの常任理事、2023年にMCAの理事に就任。2024年からはMGCメンバーとして、中小企業のマーケティング支援にも従事。
株式会社タイミー
BX(Brand Experience)部長(PR・ブランディング・ブランドエディター統括)
マクロミルでリサーチ業務を経験したのち、当時30名のクックパッドに入社。約10年間、上場を経験し、月間6,600万人が利用するサービスへと事業成長に寄与。クックパッド、GU/ファーストリテイリング、タイミーで競合に負けないブランドづくり、マーケティング、事業に貢献するPRと一貫してブランドエクイティ向上をリード。「CLOUD PRESS ROOM」の事業責任者としてアプリ開発、事業立ち上げを経験し事業譲渡後、2021年2月にタイミーに参画。事業成長につながるミッションとブランドプロポジションの一貫性を重視したパーパスの体現、特にスタートアップの無形サービスをマスブランドにするためのブランド戦略設計、ブランディング、PR、マーケティングの実行を得意とする。「なるべく多くの人の生活を、より豊かなものにする」という個人のビジョンを掲げて、複業の取り組みも含めて日々奮闘中。