B-7 07/13 14:50 ~ 15:30
製造領域における量子コンピューティング応用事例探索の研究開発の現状と今後の課題

現在、量子技術の研究開発は世界中で活発に進められています。それを受け、今年4月に、内閣府統合イノベーション戦略推進会議において量子未来社会ビジョンが発表されました。量子技術は様々な領域にまたがり、未来社会を創造していくと期待されています。
本講演では量子技術の中でも特に量子コンピューティングに焦点を絞り、これの製造領域における応用事例探索の研究開発の現状について、専門知識を前提とせずにわかりやすく解説いたします。また、製造領域における将来の量子コンピューティング活用を検討するにあたり、現在知られている課題についても説明いたします。

田中 宗[慶應義塾大学]

慶應義塾大学
理工学部物理情報工学科 准教授

2008年東京大学にて博士(理学)を取得後、東京大学、近畿大学、京都大学、早稲田大学を経て現職。早稲田大学グリーン・コンピューティング・システム研究機構研究院客員准教授、情報処理推進機構未踏ターゲット事業プロジェクトマネージャー等を兼任。専門は量子アニーリング等イジングマシンのハードウェア・ソフトウェア開発に関連する理論研究並びに応用探索。量子アニーリング等イジングマシンの社会実装を実現するため、産学共同研究を積極的に推進している。