自社の商品やサービスの価値を消費者に正しく伝え、競合他社と差別化を図っていくことが企業には求められています。
しかし、各社が差別化を意識した結果、多くの企業では伝えるべき情報が多くなりすぎてしまい、ブランドが本来伝えたい価値を消費者に正しく伝えることができていないのが現状です。
本セッションでは、イオンのプライベートPBのブランディングや、マツキヨのPB「matsukiyo」の立ち上げなどを行ってきたブランドテーラー代表の乙幡満男氏と、サントリ―ホールディングスのデザインセンターでシニアクリエイティブディレクターを務める宮城愛彦氏が対談。消費者に正しく価値を伝えるブランドの作り方をサントリーでの事例などを交えながらPB、NBに携わってきた両者の視点から解説します。
株式会社ブランドテーラー 代表取締役
株式会社PoweR-D CMO
日本ブランド経営学会会員
大学卒業後、メーカーにて商品開発を担当。数多くのヒット商品を世に出し、特許も取得。米国クレアモント大学院大学ドラッカースクール卒業(MBA)ののち、米系コンサルティング会社で、イオンのPBのブランディングに従事。2014年マツモトキヨシに入社。同社のPB「matsukiyo」など新しくブランドを立ち上げた。ブランド全体の売り上げ・利益向上に貢献し、世界最大手のブランドコンサルティング会社が主催する「Japan Branding Awards」の18年最高賞受賞に導く。18年にブランド開発及び商品開発のコンサルティング会社を創業し、現在、大手流通やメーカーなど様々な企業のブランドコンサルタントとして活動中。セミナーや執筆活動も行っている。著書に『ブランディングが9割』(青春出版社)、『儲かるブランドは、「これ」しかやらない』(PHP研究所)他2冊。
サントリーホールディングス株式会社
デザインセンター シニアクリエイティブディレクター
2002年東京造形大学卒業後、レンゴー株式会社でのパッケージデザイナー勤務を経て、2014年にInterbrandに参画。2019年より東京オフィスのクリエイティブ部門責任者として、国内外様々なブランドのコーポレート・プロダクトブランディング、ブランド体験構築、商品開発、新規事業開発、パッケージデザインに携わる。2022年にサントリー入社。コンシューマーの生活思考を丁寧に汲み取り、インサイトを的確に捉えたアイデアによって、市場をリードする強いブランドの開発を手がけている。D&AD、Pentawards、iF Design award、Clio award、One show、Red dot、日本パッケージデザイン大賞など、国内外多数のアワードを受賞。