皆さんの企業では、マーケティング戦略をどのようなプロセスで策定していますか?施策の実行や振り返りでデータを活用することはあっても、データから大きな戦略や方向性を導き出せている企業は、そう多くないのではないでしょうか。
九州で選ばれるクレジットカードを目指す「JQ CARD」は、1st Partyデータ(匿名カード利用情報)と3rd Partyデータ(外部調査パネル)を活用したマーケティング戦略に取り組んでいます。新たなマーケティング戦略の立案に際し、これまで以上に“定量性”を意識してJQ CARDの現状の課題と機会の分析を行ったそうです。
具体的には、3C分析や6P分析などの戦略的なフレームワークに加え、ブランディングの効果検証を可能にする指標「ブランドパワー」を活用し、想起率やイメージに関するブランドの競争力を可視化。現状の課題と機会を整理した後には、各種データをもとに定量的に顧客をセグメント化し、オペレーション負荷やROIを踏まえ、戦略の優先順位を設定していきました。
本セッションでは、これらのプロセスおよび用いている手法を具体的に紹介します。加えて、策定した戦略をどのような施策に落とし込んでいるのか。新たな認知施策として展開される各施策の一部もご紹介します。
株式会社Brandism
代表取締役社長
ユニリーバに2009年に入社。約12年間、ラックスやダヴなどのブランドマーケティングを経験。国内を中心とした360°のプロモーションから、グローバルのブランド戦略や製品開発まで、幅広く従事。ロンドン本社にてダヴを担当し、グローバル全体のブランド戦略設計をリードした後、2020年1月より、ユニリーバ・ジャパンにおけるスキンクレンジングカテゴリーならびにダヴブランドを統括。2021年7月より同ユニリーバ・グループのプレミアムのスキンケアを扱うラフラ・ジャパン株式会社の代表取締役に就任。また、2021年より株式会社Brandismを創業し、ToBからToCまで、幅広くマーケティングのサポートを行なっている。
九州旅客鉄道株式会社
事業開発本部 デジタル事業創造部 副課長
2007年に九州旅客鉄道(JR九州)に入社。旅行部門の法人セールスを経て、旅行予約サイトの運営を主導。業界に先駆けて鉄道+宿泊ダイナミックパッケージの販売や最大手旅行サイトとの提携を推進し、トップラインの引き上げに取り組む。2016年からはJR九州の複数サービスがそれぞれに提供していた3つのポイントサービスをJRキューポへ一本化するプロジェクトに従事、マーケティングオートメーションの導入はじめ、デジタルマーケティングの強化を推進。2024年よりJR九州のクレジットカードJQ CARDを担当。