昨年度、私たちは会議の工数削減や人員配置の最適化など、特定の課題に対する個別のAI施策を導入し成果を得ました。しかし、これらは局所的な「点」の業務改善にとどまっており、投資に見合った効果(ROI)を得られていないという現実に直面しました。
さらに、AIが参照するデータ自体も社内に散在する「点」の状態であったため、AIの精度向上や事業全体へのインパクト創出に限界を感じていました。
そこで今年度は、受託開発における明確なROIの最大化を目指し、アプローチを大きくシフトしました。
データを繋ぐことでAIのハルシネーションを抑え、提案・見積からプロジェクト実行、運用に至るまでの全プロセスを一気通貫でAIと伴走する仕組みづくりに挑戦しています。
本セッションでは、局所的なAI導入から見えてきたリアルな失敗や課題を交えつつ、データとプロセスの両方を繋ぐことで、エンジニアがいかにAIの真価を引き出し、事業インパクトをもたらす仕組みを構築しているのか、現場の泥臭い学びをお話しします。
河原 愼吾[セゾンテクノロジー]
株式会社セゾンテクノロジー
アカウントディベロップメント事業部
テクノロジーデザイン部 部長
大学卒業後、約8年間、複数の企業でインフラエンジニアとして従事。その後2012年にセゾンテクノロジーに入社。入社後は、自社プライベートクラウドサービスの構築/運営に携わり、2016年に公募でR&D組織に異動し、Azure領域でMicrosoft MVP(2019-2024)を受賞。現在はSI部門でクラウド/データ/研究開発業務に従事。