明日からの実務に役立つ理論・ノウハウを効率的に学んでいただけます。
※ラインナップ、それぞれの講座の詳細は変更の可能性があります。
ビジネスにおけるデザイン思考の活用、新しい製品/サービスを考えるうえでの顧客視点とビジネス視点双方からの体験価値創出の重要性が語られるようになって長い時間が経ちます。
しかし、実際に、既存のフレームを広げて新しい視点から自社の製品やサービスの可能性を検討しようとしても、どこから、どのように始めればいいのか、最初の一歩にとまどうことが多いのではないでしょうか。
顧客の体験や感覚の可視化をし、企業がビジネス視点だけではなく顧客視点からも課題や施策を検討できる助けとなる手法のひとつに、「カスタマージャーニーマップ」(以下、CJM)があります。この手法は、顧客体験を基点として事業全体を再構築する「サービスデザイン」においても、現状把握やプランニングのため注目されています。
本講座は、そのCJMの概要や活用方法を学び、実際に自分で描いてみることで実践的に理解することを目的とした、言わばCJMの基礎講座です。講師は株式会社コンセントの代表取締役/インフォメーションアーキテクトの長谷川敦士、サービスデザイナーの小山田那由他、そして同じくサービスデザイナーの大崎優です。 顧客の体験価値創出のために、製品やサービス開発のプロジェクトにおいてサービスデザインを多数実践するなかで、企業側の課題や目的に合わせてさまざまなCJMを作成し活用してきた株式会社コンセントのこれまでの経験をもとに、顧客視点を取り入れることの重要性や、CJMを活用したプロジェクトの実例、ビジネスの現場での実践方法をご紹介しながら、CJMを実際に描くワークショップを開催します。
※カスタマージャーニーマップをまだ作ったことがない方に入門講座として特におすすめします。
講座名 | カスタマージャーニーマップ・ワークショップ[基礎編] ~サービスデザインの現場から。 |
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日時 | 2015年12月15日(火)10:00~17:00(受付開始は9:30) |
場所 | 株式会社翔泳社 セミナールーム 〒160-0006 東京都新宿区舟町5 (地図) |
参加料 | 54,000円(税抜価格50,000円) ※テキスト代、備品代含む |
お支払方法 | クレジットカード/銀行振込 銀行振込をご希望の方は、ご登録の住所に請求書を郵送させていただきます。 請求書発行日より10営業日以内のお振込みをお願いいたします。 また、領収書をご希望の方は、領収書の宛名・送付先を明記し、運営事務局までメールでご連絡ください。(銀行振込の方は、お振込み確認後に発行いたします。) |
10:00-11:00 | ■第1部:レクチャー「サービスデザインの時代とそのアプローチ」 講師: ・長谷川 敦士(株式会社コンセント 代表取締役/インフォメーションアーキテクト) ◎内容:近年の情報環境の変化や顧客の価値観の多様化のもとで、企業にとって「体験価値」を重視した製品/サービス開発の重要性が増しています。このような、顧客の価値観にフィットした製品/サービスの開発を行うためには、視覚化やプロトタイピングといった、デザイナーの問題解決アプローチである「デザイン思考」と、それをベースにした「サービスデザイン」の実践がカギになります。 本講座のイントロダクションとして、CJMを学んでいただくにあたり前提知識として必要なサービスデザインのプロセスとそこで活用される手法のご紹介を行います。 |
11:00-15:30 | ■第2部:ワークショップ「顧客視点でつくる、カスタマージャーニーマップワークショップ」 講師: ・小山田 那由他(サービスデザイナー/アートディレクター) ◎内容:CJMには、決まったアウトプットの形はありません。さまざまなケースに応じて、どのようなジャーニーを描くか、またその描き方自体も同時に検討することが新しい視点を獲得するための重要なポイントになります。そのために必要な「顧客視点」からジャーニーを描き出すプロセスを体験いただけるワークショップを行います。 ■詳細タイムテーブル: 11:00-11:45 ◎カスタマージャーニーマップの概要 ・視覚化とデザイン ・カスタマージャーニーマップとは 11:45-12:45 昼食休憩 12:45-14:00 ◎ワークショップ(グループワーク):ユーザー視点の導入 ・ユーザー視点のオリエンテーション ・行動シナリオ/ジャーニーの書き出し ・インサイトの抽出 14:00-14:15 休憩 14:15-15:30 ◎ワークショップ(グループワーク):ビジネス視点の導入 ・ビジネス視点のオリエンテーション ・ビジネス視点からのプラニング |
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15:30-17:00 | ■第3部:プレゼンテーション、レビュー 講師: ・長谷川 敦士(株式会社コンセント 代表取締役/インフォメーションアーキテクト) ・大崎 優(株式会社コンセント 取締役/サービスデザイナー) ・小山田 那由他(サービスデザイナー/アートディレクター) ◎内容:グループごとに描いたCJMについて、目的やインサイトをプレゼンテーションしていただきます。各グループごとに講師がレビューし、よかったところや補足した方がよい観点などをお伝えします。 |
◎長谷川 敦士(はせがわ あつし)
株式会社コンセント 代表取締役/インフォメーションアーキテクト
東北大学理学部物理学第二科卒業。東北大学大学院理学研究科物理学専攻博士前期課程修了(理学修士:素粒子物理学)。東京大学大学院総合文化研究科広域科学専攻博士課程修了(学術博士:認知科学)。
情報アーキテクチャ設計を専門分野としながら、サービスデザイン、ユーザー体験デザインを実践。著書に『IA100 ユーザーエクスペリエンスデザインのための情報アーキテクチャ設計』(BNN新社)、監訳書として『THIS IS SERVICE DESIGN THINKING. Basics - Tools - Cases 領域横断的アプローチによるビジネスモデルの設計』(BNN新社)、『デザイニング・ウェブナビゲーション』(オライリージャパン)などがある。
武蔵野美術大学、多摩美術大学、産業技術大学院大学非常勤講師。Service Design Network(SDN)National Chapter Boardおよび日本支部共同代表。NPO法人人間中心設計推進機構(HCD-Net)副理事長。情報アーキテクチャアソシエーションジャパン(IAAJ)主宰。
◎大崎 優(おおさき・ゆう)
株式会社コンセント 取締役/サービスデザイナー
武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科卒。
ユーザーがさまざまなステップや接点を経て体験する一連のプロセスを「サービス」であると捉え、顧客体験(カスタマーエクスペリエンス)を基点として事業全体を再構築するサービスデザインを実践。コンセント Service Design division 担当役員、サービスデザイナーとして、大手企業をクライアントとした新規事業開発支援、製品・サービスのデザイン、開発フロー構築支援などを行う。また、武蔵野美術大学 デザイン・ラウンジとの共同プロジェクトや、生活者・行政・企業・クリエイターが参画する共創型のプロジェクト「子育てママ*リビングラボ」をはじめ、講演やワークショップ、寄稿を通じ、サービスデザインの普及・啓蒙活動、デザインによる社会的問題の解決に取り組んでいる。
◎小山田 那由他(おやまだなゆた)
株式会社コンセント サービスデザイナー/アートディレクター
東京造形大学視覚伝達専攻卒。
デザイナーとしての経歴を生かし、デザイン思考、HCD(Human Centered Design)をベースに、サービスデザイナーとして企業の事業開発、新商品開発の支援を行う。また、複雑化する社会環境のなか、デザインで本質的な価値の提供を行うために、社内向けながらオープンにしている勉強会「Service Design Salon」と、公共に対するデザインアプローチを研究する「Pub. Lab.」を主宰している。